SAWARI ONの1stアルバム “Unreliable Narrator” が俺にとってはドストライクだった

SAWARI ON / Unreliable Narrator

SAWARI ON / Unreliable Narrator

久々の「当たり」を引いた、それがこのCDに対する最初の感想だった。SAWARI ONの1stアルバム”Unreliable Narrator”だ。と言っても、よくわからないでしょ?俺も分からないんだよ、このSAWARI ONって人が。

俺がこのCDを知ったのは、Twitterでフォローしているディスクユニオン町田店のツイートだった。

特に「ベルベッツ、SHAGGS、CAN、テリーライリー」といった名前が出てくるところに「ん!?」となって、ちょっと気になってSAWARI ON でググってみたのですよ、音源どこかで聴けないかなと。

そしたらディスクユニオンのCD販売のページが出てきて、そこでYouTubeに載せてる1曲だけが聴けるものの、そのページに書かれていた文言がなかなか衝撃的。

Unreliable Narrator/SAWARI ON|日本のロック|ディスクユニオン・オンラインショップ|diskunion.net
Unreliable Narrator/SAWARI ON/日本のロックの商品詳細ページです。新品CDからレコード、紙ジャケ、中古のレア盤など各種を取り扱う、ディスクユニオン・オンラインショップです。

「経歴不詳・時代不詳のソロミュージシャン」

おいおい、どういうことよ!と思ってググった際に出てきたウィキペディアも読んでみたが、確かに情報が少ない・・・。ただ、J-Waveの隔月でオンエアされている「Radio Sakamoto」のオーディションのコーナーで、YouTubeで聴ける曲が2019年に紹介されていたというのは数少ない判明している経歴なんだよね。

それでも情報が圧倒的に少ない、何も分からないんだけど、音楽性も活動歴も。こうなったらアルバム聴くしかないじゃん。まずは楽曲を聴いて知っていくしかないと。

そんなわけで、先日他の予定の実行中に合間の時間を作って町田のディスクユニオンに行き、”Unreliable Narrator”を購入してきたのですよ。こういう時だけは俺は行動力がある。

  1. お米計算機 (Rice Calculator)
  2. 信頼できない語り手 (Unreliable Narrator)
  3. 乾燥鳩 (Dry Pigeon)
  4. 書物占いの呪怨 (Bibliomancy Curse)
  5. ダマルス (Damals)
  6. 人間の顔をした生物のようなもの (Ningen)
  7. 寝室内孵化 (Bedroom Incubation)
  8. オネイロス (Oneiros)
  9. マルキア・ヒストリックス (Markia Hystrix)
  10. サイファイド・ロコモーション (Psi-Fid Locomotion)
  11. 行方不明の探求者 (Missing Researcher)
  12. 使者 (The Envoy)
  13. デドロイド (Dedolloid)
  14. エンペラー・アントク (Emperor Antoku)

1曲目は静かに始まっていくが俺はファウスト(Faust)をイメージした。そしてすぐにポスト・ロック風な展開になって2曲目もそんな感じ。4曲目は初期ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのライヴ音源で聴けるような、合ってるんだか外れているんだかわからない調子のギターが鳴っていているし、ヴォーカル曲も数曲あるが、すべて彼女の素の声じゃないところがまた良い。とにかく俺のツボに刺さりまくりよ。

以降もクラウトロック的なものやテクノっぽいもの、サイケデリックな音色とか、「時代不詳」と言いたくなるのも分かる。アルバム全体を聴いた結果、ますますSAWARI ONというミュージシャンが分からなくなってきた。だけどそれが魅力的である。女性ミュージシャンという共通点だけで言ってしまうと、ジャンルは違えどPhewを思い出すね。

 

彼女はツイートでこんな風に言ってます。

配信は来年だというから、まだ2週間以上先ってことじゃん。なのでこれを読んだ人は待つなんてことしないで、いますぐCDを注文すべき。陳腐な言い方だけど、実験的な音楽が好きなら2022年中に聴いて欲しいものです。

 

【2022/1/7追記】

Bandcampをはじめ、Amazon MusicやYouTubeでも聴くことが可能となったようです。

信頼できない語り手, by SAWARI ON
14 track album
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