ブロンディの新しいドキュメンタリー映画のサントラとしてライヴEPがリリースされた。恐らくアナログかサブスクでしか聴くことができなくて、CDは今のところリリースされていない。
ドキュメンタリー映画は”Vivir En La Habana”というタイトルで、バンドが2019年にキューバのハバナへ行き、現地のミュージシャンとコラボしてライヴを行うというのを描いたものらしく、その中で披露された6曲を収録したのが件のEPである。
SideA
1. The Tide Is High
2. Long Time
3. Wipe Off My Sweat
SideB
1. Heart Of Glass
2. Rapture
3. Dreaming
A面1曲目は「夢見るNo.1」という邦題でおなじみのあの曲。もともとトロピカルな雰囲気を持った曲だったが、ハバナという場所での演奏はこのためにあるのではと思うぐらいぴったりはまっている。途中でディー・ライトの”Groove Is In My Heart”が挿入されている。
2曲目は現在のところ最新アルバムである2017年の “Pollinator”に収録された曲で、3曲目は2011年の”Panic Of Girls”に収録されている曲。
B面に入って「ハート・オブ・グラス」ではドナ・サマーの”I Feel Love”やら、他にもフィーチャーされているような気がするが不明。「ラプチャー」でのデボラ・ハリーのラップは健在だし(かなり言葉を端折っているような気もするけど)、曲の終わりでなぜかビースティ・ボーイズの”Fight For Your Right”になる。そして最後は「ドリーミング」。
わずか6曲しかないが、40分ぐらいのボリュームがあって、昔(アナログ時代)であれば立派なライヴ・アルバムとして成立するレベルである。
この”Vivir En La Habana”という映画は是非見たい。バンドにとっても念願のキューバでの公演だったようだし、現地のミュージシャンとのコラボってのも見てみたい。デボラ・ハリーはすっかりお歳を召してしまっているけど、いまのブロンディをぜひこの目で見たいものだ。
そういえば今年頭には初のボックスセットを出す予定だと発表されていたんだけど、それはどうなったのだろうか。公式サイトに載っていたアナウンスもしれっと消えているし。
以下は、”Vivir En La Habana”のトレーラー。