シカゴ / シカゴVIII(未だ見ぬアメリカ)

Chicago / Chicago VIII
Chicago / Chicago VIII

さて『シカゴVIII』だが、今のところいちばん馴染みが薄いアルバムで聴きこみが足りないと思う。最近、これを書くにあたって何度も聴いていて、ようやく良いアルバムだと分かってきたところだ。前作『シカゴVII』でインストゥルメンタルに重きを置いた作りだったのがどう変わったかというと、結局はポップ路線に落ち着いたというのが分かる。

Chicago / Chicago VIII (1975)
01.Anyway You Want
02.Brand New Love Affair, Part I & II
03.Never Been in Love Before
04.Hideaway
05.Till We Meet Again
06.Harry Truman
07.Oh, Thank You Great Spirit
08.Long Time No See
09.Ain’t It Blue?
10.Old Days

アルバム前半はピーター・セテラのヴォーカルが並び、いよいよ彼を中心としたバンドになりつつあるという印象がある。しかし彼の自作曲は01と04のみ。ロバート・ラム作の03やジェームス・パンコウによる10にあるように、結局は他のメンバーの曲もポップでバラードなタイプが多くなっていってる。もはやロック色の濃い曲はテリー・キャスしか書かなくなってしまったのかと思ってしまう。05はアコースティック・ギターによる曲による短い曲だが渋いヴォーカルを聴かせてくれる。そして07はタイトルにあるように、偉大なる魂への賛辞と言えばいいのだろうか、静かな展開から後半は狂ったようなギターを弾きまくる。偉大なる魂ってなんだろうね、歌詞が分かっていないので言及できない。

ところで、アルバムの邦題にある「未だ見ぬアメリカ」ってなぜこういうタイトルを付けたのだろう?そしてどこからこのタイトルを導き出したのか、いまひとつ分かりませんね。そしてもうひとつ忘れてはいけないのは、このアルバムからシカゴは8人編成となったんだよね。『シカゴVI』『シカゴVII』ではゲスト参加だったパーカッショニストのラウヂール・ヂ・オリヴェイラが正式加入となったのです。『VII』の方が正式メンバーっぽいのに、このアルバムだとあまり出番なさそうだよね。

コメント

  1. GAOHEWGII より:


    hiroumi 様 こんばんは

    このあたりはジャケットすら知らない領域ですね。
    ちょうど80年代と初期の谷間で、後追いファンに縁のないところ。
    まとめ買いだからこその出会いですね。
    仰るとおり大分、軽くなっている感じ。
    もちろんシカゴだから悪くないのですが・・・

    タイトルですがベトナム戦争後、アメリカで浸透した原点回帰(日本で言うところの三丁目の夕日的な)の風潮が流行っており、歌詞がそんなテーマだったことに由来するようです。

    Oh, Thank You Great Spiritは、魂が肉体から解放されて自由に飛びまわる、みたいな歌で、インディアンのことを扱っているのでは?と感じました。

  2. hiroumi より:


    GAOHEWGIIさん

    いつもコメントありがとうございます。
    自分もこのジャケットはまとめ買いをしたことで初めて知りました。
    このあたりになるとバラードやラブソングも増えていく中で、
    ロバート・ラムは頑なにアメリカに対してのアレコレを曲にしているような印象があります。
    インディアンですか、そう言われると合点がいくような気もします。
    単純に幽体離脱のことかと思っていたので