過去に何度か書いているかもしれないけど、俺が最も好きなバンドのひとつにスティーリー・ダンがある。いや、厳密に言うとバンドじゃないけどね。
21歳のときに『エイジャ』と『ガウチョ』の2枚を聴き、最初は単なるAOR的な音楽という認識で何気に聴いていたんだけど、ある日その音の綿密さや、雰囲気の割にはビシビシ伝わってくる緊張感に電気が走ったような感覚を覚えて、以来彼らのとりことなっている。
それから20年以上経った今でも特にこの2枚や、ドナルド・フェイゲンの『ナイトフライ』は頻繁に聴く。音楽的なことに関してはちょっとググれば多くの人が語っているけど、こと歌詞についてとなると難解な部分が多くて語っている人って少ないよね。俺も語れないんだけど・・・。(唯一いくつかの曲の歌詞を解説した秀逸なサイトがかつてあったんだけどね。)
ただ、あまり歌詞を理解していない俺もこれだけは分かっているが、スティーリー・ダンの歌詞には単純なラヴ・ソングは皆無。そして、先のサイトの解説を読むととても硬派なイメージしかない。だから俺にとって、スティーリー・ダンとはAORの範疇に含めたことがなく、あくまでも彼らの音楽は俺にとってのロックなんだよ。ところで、なぜ今スティーリー・ダンのことを言っているかというと、つい昨日、Amazonでこれを購入してしまったからだ。
Steely Dan / Gaucho (DVD Audio)
そう、彼らの1980年のアルバムであり、俺が最も好きなアルバムでもある『ガウチョ』のDVDオーディオ盤。Amazonのレビューを見たら絶対に聴かないと!と思い、購入した次第。
過去2回ほど、このアルバムのことについてはちょこっと書いているけど、3回目を言わせてもらう。もし無人島に1枚と言われたら、俺は迷わずこれを選ぶ。ただ聴き流していれば爽快な感じもするけど、すっかすかな音の間からは張り詰めた緊張感が伝わってくる。これらの音の1つでも欠けたら音楽としては成り立たないであろうぐらいの研ぎ澄まされかた。どこをとっても完璧すぎるんだよね。
そしてこれまたスティーリー・ダンの楽曲で最も好きな「バビロン・シスターズ」も入っているし。そんな俺がメロメロなアルバムがDVDオーディオで、しかもうちにはそれを聴ける環境があるんだから、聴かない理由がないでしょう。その前フリだと思っていただけたらと。
聴いたらものすごく抽象的な表現で感想を書くから!
コメント
こんばんは。
twitterで仰ってましたが、買っちゃったんですね!
ワタシもSACDは持ってるんですが、DVD-Audioとの質感の違い気になってました。
シニカルな音質比較記事、楽しみにしております^^