あるきっかけで懐かしさを覚えてロバート・パーマーを聴いた。彼の27年間の集大成ともいえるアンソロジー “Best of Both Worlds: Anthology 1974-2001” というアルバムを。
実はこれまでは、ロバート・パーマーというと80年代に参加したパワー・ステーションとか「恋におぼれて」などのヒット曲程度しか知らなかったんだよね。70年代から活動しているというのは当時から知っていたけど、ずっとリアルタイムで接してきた80年代後半以降のイメージでみていたから、あまり気に留めていなかったわけだ。
ところがこのアンソロジーを聴いて、70年代の作品にも興味を持った。特に1stの”Sneakin’ Sally Through The Alley” とか、”Pressure Drop”など。前者はニューオーリンズ録音でバックがミーターズだっていうじゃん。
アンソロジーの冒頭3曲がそのまま1stの冒頭3曲なんだけど、アルバム全体を聴きたいと思ったね。あとは後者のタイトル曲のレゲエアレンジがまたすげえいい!何で今までスルーしてきたのだろうかと思うほど。それにしてもこのアンソロジーは2枚組で全部で42曲も入っていてすごく聴き応えがある。キャリアを振り返るのにすごく最適。
Robert Palmer / Best of Both Worlds: Anthology 1974-2001
ところで、冒頭にも書いたけどロバート・パーマーといえば「恋におぼれて」(Addicted To Love)なんだけど、このPVは当時よく見たよね。1985年ぐらいのこと。
Robert Palmer / Addicted To Love
※埋め込み無効なので、直接You Tube で見てね。
伊達男がみんな同じ格好のおねーちゃんをバックに歌っているシンプルな作りのPVで、当時のマイケル・ジャクソンやデュラン・デュランがセット等に高額な費用をかけていたのとは対照的にシンプルに作っているよなぁなんて当時から思ったけど、この曲に続いてシングルカットされたこの曲のPVもビックリ!
Robert Palmer / I Didn’t Mean To Turn You On
おいおい、また同じコンセプトのビデオかよ!しかも人数増えてるし。これには笑ったよね、今までなかったでしょ、こんな「手抜き」みたいなの。しかもこの曲もヒットしたからね。
そしておねーちゃんがいっぱいでてくるPVはこれだけに留まらず、1987年にリリースした”Heavy Nova”からのシングルカットしたこの曲まで!!
Robert Palmer / Simply Irresistible ※現在PVが見当たりません
ここまでくるともうウケ狙いだな。だけどここまで絵になるのはこの人だからでしょう。ものすごくカッコイイ。80年代のこの辺りの曲のイメージしかなかったら、ちょっと昔の作品を聴いてみようかと思ったね。でもAmazonを見ると新品で売ってないんだけど、廃盤なの?
コメント
いや、結構予算はかけていると思います。同時期ただエレキをかき鳴らし喚いているだけのお手軽ビデオが多かった。同じ顔立ち、体型のモデルをこれだけ集める手間は大変。いまならコンピューターグラフィックスで遣っ付け仕事。
つきみさん
コメントありがとうございます、そうですね、人で考えると確かにそれなりの予算が必要だったでしょうね。セットとか舞台となる場所などで考えていましたw