フィオナ・アップルの新しいアルバムはいつになることやら

フィオナ・アップル
ここ数日、ずっとフィオナ・アップルのアルバムを繰り返し聴いていた。2枚目の”When The Pawn…”をきっかけに好きになったのだが、当時21歳にもかかわらずこの貫禄はなにってぐらい肝の座った人って印象だったのを覚えている。それは遡って聴いた1stの”Tidal”にしてもそう。18歳ってキャピキャピしてるようなシンガーしかいないと思っていたけど、ものすごく重たくて衝撃を受けた記憶も。で、そんなフィオナ・アップルのアルバムで俺がいちばん好きなのは3枚目の”Extraordinary Machine”。

Fiona Apple / Extraordinary Machine
Fiona Apple / Extraordinary Machine

このアルバムは当初の予定では2003年ごろにリリースされるはずだったのが、当時の報道ではレコード会社が「コマーシャルじゃない」って理由で却下して、フィオナ側でリリースしたくてもできなくなったって話になっていた。それを受けてファンたちが立ち上がり、このアルバムのリリースを求めて“Free Fiona”というサイトを立ち上げたり、署名を集めていたんだよね。俺も署名に参加した記憶があるし。

そんな騒ぎの中、タイトル曲の”Extraordinary Machine”と”A Better Version of Me”の2曲がネット上に出回るなんてこともあった。それを聴いてさらに「アルバム出せよ、(米)ソニー!」なんて思ったものだ。今じゃオクラ入りしたバージョンもブートレグというか、ネット上で探せば手に入るけどね。ソニーは「コマーシャルじゃないからだなんて言ってない」って否定していて、結局真相ってのは分かっていないようだったけど、2005年になって再レコーディングしなおしたものがリリースされたって訳だ。

俺は結局2007年ぐらいになってから聴いたんだけど、過去2枚のアルバムを踏襲しつつも楽曲的に幅が広がった印象があって、最初から最後まで一気に聴けてしまうからものすごく好きなんだよね。

で、そんなフィオナ・アップル、いつになったら新しいアルバムを出してくれるのだろうか?去年久々にニュース記事を見たけど、それはサイ・コールマンというアメリカの音楽家へのトリビュート盤への参加というやつで、“Best Is Yet to Come: The Songs of Cy Coleman”というCDがリリースされている。

そして他にも“The Hotel Cafe Presents Winter Songs “というコンピレーションにも参加しているようだけど、俺はアルバムが聴きたい!前作から5年、そろそろ何かしら動きがあってもいいのになぁ。一体いつになったら聴けるのやら。でも今でも過去3枚のアルバムで十分満足できてしまうから、気長に待てるというのも事実ではある。