ジェフ・ミルズの新譜”Planets”は、テクノとオーケストラの共演というこれまでに無い組み合わせで、楽曲はジェフが2006年から構想を練っていた太陽系惑星をモチーフとしたものとなっている。
水金地火木土天海冥と順番にそれぞれの星の名称をそのままタイトルにした曲と、惑星同士をつなぐインタルード的な曲を聴くと宇宙旅行をしているように思えてくる。そしてこのアルバムでは、よくある終盤で盛り上がってスパークして終了みたいな展開はなく、冥王星なんかはなんとも地味な終わり方をするけど、これは宇宙旅行がその後も続くということを表しているような気がする。
これまでにロックとオーケストラという組み合わせはフランク・ザッパやディープ・パープル、近年ではメタリカなんかもやってきているが、テクノのそれはまったく新しいアプローチで、構想10年ってところも入念な準備が伺える。そりゃそうだよね、テクノとオーケストラの組み合わせは無理だなんて言われたくないもんね。
プログレを聴いているような人だったらすんなり受け入れられるかもしれないね。
因みに、上の写真のジャケットにはサインが書かれているが、これは先日2/25に行われたライヴの後のサイン会でいただいた。俺はジェフに”Thank you for giving us great experience”と言った。そうしたらジェフは “OK, welcome to the show”と返してくれた。