Amy Winehouse / Lioness: Hidden Treasures
01. Our Day Will Come
02. Between The Cheats
03. Tears Dry (Original Version)
04. Will You Still Love Me Tomorrow?
05. Like Smoke (Feat. NAS)
06. Valerie (’68 Version)
07. The Girl From Ipanema
08. Half Time
09. Wake Up Alone (Original Recording)
10. Best Friends, Right?
11. Body And Soul (with Tony Bennett)
12. A Song For You
以前も書いた、エイミー・ワインハウスの未発表曲集がリリースされたので購入した。
どこかの記事によると、収録された12曲には約10年の開きがあるようだ。
だけど寄せ集め感がまったく感じられず、元から3rdアルバムとして出すものだったと言われても、
全然違和感が無いとても素晴らしいアルバムだと思う。
1曲目は古いドゥーワップの曲をレゲエ・アレンジにしたもの。
エイミーはレゲエが相当好きだったようで、過去の2枚のアルバムにもレゲエ調なのがあった。
2曲目は本当なら3rdアルバムとなったであろうアルバムのために録音された曲だとか。
3曲目は”Back To Black”に収録されている”Tears Dry On Their Own”の別バージョン。
オリジナルはここで聴かれるスローなものだったんだな。
4曲目はキャロル・キングで有名なあの曲のカバーですね。
5曲目はNASのラップをフィーチャーした曲。
6曲目はライヴではおなじみの曲だったんだけど、1stにも2ndにも収録されていなかったから、
こうして収録されるのは嬉しい。
7曲目はボサノヴァの超有名な「イパネマの娘」のカバー。
なんとエイミー18歳の時の録音だそうだ。結構アドリブなヴォーカルというか、
スキャットが入っていて面白い仕上がりになっている。
8曲目はThe Roots のメンバーと、ジャズ・ヴォーカルのアルバムを企画していたらしいが、
その中の1曲のようだ。曲とヴォーカルがすごく合ってて良いね。
9曲目はアルバム”Back To Black”のセッションで最初期に録音されたもの。
たぶんこのテイクでアルバムに入っていたら浮いていただろうから、
もし入るとしたらもっとアップテンポになっていたのではと想像する。
10曲目は1stアルバム”Frank”の時期のライヴで歌っていたとブックレットに書いてある。俺もこの曲すごく好き。
11曲目はエイミー最後のスタジオレコーディングとなったもので、2011年3月録音。トニー・ベネットとのデュエット。
そして最後の12曲目はレオン・ラッセルでもお馴染みの名曲カバー。
こうして12曲を聴くと、まだまだこれからの人だったのに27歳での死は非常にもったいないと思う。
もっといろんな曲を聴きたかったし、表情を見たかったし、スキャンダルも楽しみだったし、
そして何よりも日本に来て欲しかった。それが今後ないのかと思うと悲しいね。
古いスタイルの音楽をベースにしてはいるけど、どの曲を聴いても決して今の流行りに左右されないで
自分を貫いてきた結果なんじゃないかと思える。
それが、最初にも書いたけど寄せ集め感がないということに繋がる。
入門編としても適したアルバムです。