レッド・ツェッペリン『プレゼンス』のリマスター

Led Zeppelin / Presence
Led Zeppelin / Presence

昨年から続いているレッド・ツェッペリンの2014年リマスターシリーズもいよいよ終盤。いや、スタジオ・アルバムでは残りの3枚”Presence”、”In Through The Out Door”そして”Coda”がまとめてリリースされたので、これで完結ということになるのだろう。まずは1976年発表の”Presence”。このアルバムを録音する前にロバート・プラントが交通事故に遭って、車椅子に座ってのレコーディングだったってのは有名な話ですね。しかも録音には3週間しか時間が取れなかったとも。しかしリリースされてみればアメリカでは発売2週目で1位、イギリスでも1位になっているのはさすがです。

Disc 1:Original Album
01. Achilles Last Stand
02. For Your Life
03. Royal Orleans
04. Nobody’s Fault But Mine
05. Candy Store Rock
06. Hots On For Nowhere
07. Tea For One

全曲、ギター、ベース、ドラムだけというのはツェッペリン史上では唯一のアルバムで、それがまた硬質な雰囲気を出している。たまにこのアルバムについて「へヴィ・メタル」的な表現を見るのは1曲目の「アキレス最後の戦い」がそう思わせるんだろうなと。10分強の長尺ナンバーだけどダレるところがなく高速な展開で突っ走るところは、まあへヴィ・メタルって言いたくなるのも分からなくはないよね。あと4曲目の「俺の罪」もそういう部類だと思うけど、他の曲はそれほどへヴィでもないよね。変わりどころは05のロカビリーっぽいのとか、03なんかは『聖なる館』に入っていてもおかしくない感じ。ラストも長尺の曲で締めくくるから、アルバム全体が「大作」っぽく感じるのが特徴かな。個人的には実はいちばん聴いている回数が少ないアルバムなんじゃないかと。

Disc 2:Companion Audio
01. Two Ones Are Won (Achilles Last Stand)
02. For Your Life
03. 10 Ribs & All/Carrot Pod Pod (Pod)
04. Royal Orleans
05. Hots On For Nowhere
-Reference Mixes of Work In Progress

ディスク2のコンパニオンオーディオは曲目最後に記載されているように「リファレンス・ミックス」と称した、これはつまりミックス途中のバージョンってことでいいのかな?この中で特筆すべきは未発表曲の03で、硬質なアルバムの印象からはうってかわって、ピアノがメインの穏やかな曲。これはアルバムから外れて当たり前と思いたくなるが、歌詞が付いたらすごく良い曲になっていたんじゃないかと思う。歌詞が付く想定だったかどうか、曲を聴く限りではインストゥルメンタルでも十分素晴らしいと思うけど。そして”Royal Orleans”はこれ、誰がヴォーカルなの!仮歌として入れたかのようなテイクがとても良い!しかし、コンパニオンオーディオとしては30分強しか入っていなくて物足りなさを感じるのが残念。