Led Zeppelin / Houses of the Holy [DELUXE EDITION 2CD]
さあ、ツェッペリンの2014年リマスターも5枚目のアルバム『聖なる館(原題:”Houses Of The Holy”)』まできました。1973年発表のアルバムで、それまでのツェッペリンの持っていたイメージを大きく変えたアルバムでもありますね。何が変わったかというと、ロバート・プラントのヴォーカル。絶叫型のハードロックなスタイルから、もっと幅広いものに変わってきました。これはロバートが喉を傷めてしまって今までのようなスタイルを維持することができなくなったからだそうですね。評論家ウケは再び悪かったようですが、アルバムは1位を獲得しています。
Disc 1:Original Album
01.The Song Remains The Same
02.The Rain Song
03.Over The Hills And Far Away
04.The Crunge
05.Dancing Days
06.D’yer Mak’er
07.No Quarter
08.The Ocean
『IV』よりもこっちのほうを多く聴いています。こんなに何度も繰り返して聴いているのは実に20年とか25年ぶりで、それはやっぱりリマスターによる音の良さですね。このアルバムでもアコースティック・ギターの音がとてもキレイに聴こえます。音圧も無理に上げていないし、まるで新譜を聴いているかのようです。ただ1つだけ不満があります。それは”The Song Remains The Same”と”The Rain Song”の曲間です。アナログ時代(その後のCDについては不明です、聴いていないので)は”The Song Remains The Same”が終わってその余韻が途切れると同時に”The Rain Song”のイントロが始まったのですが、このCDでは約2秒ぐらいの間隔のあと「じゃーん」と”The Rain Song”のギターが鳴りはじめます。このわずかな間隔に違和感を覚えるのです。LPでは”The Song Remains The Same”は5分24秒とクレジットされていますが、今回のCDでは5分30秒。曲間を考慮しても5分27秒ぐらいが妥当なんですけどね。曲間が増えたってことですね。
Disc 2:Companion Audio
01.The Song Remains The Same (Guitar Overdub Reference Mix)
02.The Rain Song (Mix Minus Piano)
03.Over The Hills And Far Away (Guitar Mix Backing Track)
04.The Crunge (Rough Mix – Keys Up)
05.Dancing Days (Rough Mix With Vocal)
06.No Quarter (Rough Mix With JPJ Keyboard Overdubs – No Vocal)
07.The Ocean (Working Mix)
なぜか「ディジャ・メイク・ハー」が入っていないコンパニオン・オーディオです。ヴォーカルが無い01や06は分かるとして、このアルバムも『IV』と同様、やや地味な編集のような気がします。でも聴き始めると最後まで聴いちゃうのはもとのアルバムが良いからでしょう。”The Ocean”の最後の方は、恐らくアルバムに収録する時には消したであろうロバート・プラントの即興なヴォーカルが聴けて、あとは楽器の位置とかですかね。イヤホンで聴いているくせに意外に違いが探し出せません。”No Quarter”はヴォーカル無いことで、曲の良さを改めて感じさせます。
さて、次回はいよいよ『フィジカル・グラフィティ』なんだけど、もともとCDでも2枚組だったこのアルバム、コンパニオン・オーディオをつけると4枚組ってことになるのでしょうかね?それともコンパニオン・オーディオは1枚とか!?早くも気になってしまいます。
コメント
hiroumi 様 こんばんは
(IVの時は何故かコメントを受け入れてもらえませんでしたー。)
曲間が増えたっていうのは全然気が付きませんでした。
自分も「No Quarter」のヴァージョン違いがハイライトでした。
今回の二枚は本当に違いが分からなかったりします。
GAOHEWGIIさん
昔、アナログの日本盤をレンタルして、後に輸入盤のアナログでも
曲間は上記に書いた通りだったので、CDになってから修正されたのかもしれません。
コンパニオン・オーディオはじっくり聴いて違いを探してみろという、
ジミー・ペイジからの挑戦状なんじゃないかと思ったりします。
マニア向けなw