Prince / ART OFFICIAL AGE(左)
Prince & 3RDEYEGIRL / PLECTRUM ELECTRUM(右)
プリンスの新譜が2枚出ました。長らく袂を分かっていた古巣ワーナーからのリリースです。そしてプリンスがアルバムをリリースするのは4年ぶりですね。写真左はプリンス名義の”Art Official Age”で、右が女性3名を加えたPrince and 3RDEYEGIRL名義となる”PLECTRUM ELECTRUM”というアルバムです。まずは”Art Official Age”だが、最近・・・というか”3121″の頃から「80年代のプリンスを彷彿とさせる」という形容を聞くけど、今回もそんな言葉を聞きますね。そうするときっとかつての『1999』とか『パープル・レイン』とか『サイン・オブ・ザ・タイムス』のような作品を期待してしまうのでしょう。確かに80年代に出ていてもおかしくないような楽曲が多いんだけど、そういう期待感を持って聴くとガッカリするんだろうなと思います。
俺は”3121″と同じぐらいの水準であれば満足できるなと思っていたので、結構満足しています。1曲目はかつての”My Name Is Prince”とか”P Control”的な「もしかして失敗作かも・・・」と感じさせる面はあったけど、全体を通して聴けば何の不満もありません。あれだね、80年代っぽいって思わせるのは、プリンスのアレンジのセンスが変わっていない(停滞?)からかなと思いましたね。ところで、プロデューサーにプリンスが含まれていないのは驚きです。それとも変名?
そして”PLECTRUM ELECTRUM”はギターをフィーチャーしたファンク・バンドもしくはハードロック・バンドと言った趣で、こちらもかなり良いです。プリンス以外の女性のヴォーカル曲もあって、プリンスのバンドじゃないという面が強調されているけど、これ随所で聴けるギター・ソロはみんなプリンスなのかな?どちらかというとこっちのアルバムの方が好きです。
それにしても、インポートした時に曲名が全部大文字なのは勘弁してほしいよねぇ。
コメント
hiroumi 様 こんにちは
>そういう期待感を持って聴くとガッカリするんだろうなと思います。
自分もブログで書きましたが、分かっちゃいるけど言われると真に受けてしまいたくなる売り文句なんですよねー。
自分もバンドの方がストレートで分かりやすい魅力がありました。
ただプリンスって言われると・・・ひっかかるものがあり。
プロデュースは一応アナウンスでは共同みたいですね。
なっている音を聴く限りでは外部の声はあんまり反映されていない感じですけれども。
GAOHEWGIIさん
プリンスは相当我が強いというか、自分のプロデュースしか信用していないかもしれませんね。
デビューからずっとセルフ・プロデュースで、それで成功してきたので。
80年代のプリンスは「奇跡」だと思っているので(もちろん彼の才能によるものですが)、あのクオリティが無くなった90年代からはもうそれほど期待はしていないので、今回もそういう意味では期待通りですw