唯一持っているTKプロデュース作品、篠原涼子『Lady Generation』

篠原涼子 / Lady Generation

新年からぶっちゃけるぜ、我が家に唯一あるTKプロデュース作品はこれだ。TKはもちろん小室哲哉で、篠原涼子の2枚目のソロ・アルバムということになる。このCDの所有者は俺だけどなにか?

このCDとの出会いは俺が20代後半で、当時俺はある工場で契約社員として3交代制で働いていた。夜勤になると割と自由で、社員がCDラジカセを出してうるさい機械に負けずにデカい音で音楽を流していた。しかしJ-POPばかりで俺にはどうでもよいものばかりだった。

そんなある時から流れ始めたのが篠原涼子のこのCDで、その社員は気に入ってたのかやたらとリピートしていた。何せ夜間働いている間ずっとこのアルバムだったから。おかげで俺も曲を覚えてしまい、それまでTKプロデュースってだけで嫌悪を示していたのに、このアルバムはなんとなく「良い」と思うようになっていた。

それにその頃、「ダウンタウンのごっつええ感じ」に出ていた篠原涼子に好感を持っていたのでそれがさらにプラス要素となっていたと思う。そんなわけで密かに気に入っていたアルバムだった。社員がいない時にこっそりテープに録音して持って帰ったこともある。

 

いつだったか思い出したようにブックオフで超格安で手に入れたのが写真のCDで、それ以来恐らく20年ぶりぐらいに聴いてみた。テレビでたまに聴く90年代懐メロでTKプロデュース曲を耳にしていたので、久々に聴いたこのアルバムも小室哲哉らしいメロディが多いなと思った。そして篠原涼子のすこし鼻にかかったヴォーカルがやっぱり良い、当時からそれが好きだったんだよね。ただ音が硬いね。

何でも「恋しさと せつなさと 心強さと」は女性歌手で初めてシングルダブルミリオンを達成した曲だとか。このアルバムでは後半に配置することで大いに盛り上げていく作りになっている。俺もこの曲はいいと思ってる。これを彼女に歌わせたTKを評価したい。華原朋美や鈴木亜美じゃなくて正解ってことね。

とはいえ、当時は渋谷系と呼ばれる音楽を聴いていたとはいえ、これを良いとは友人たちには言わなかったし、言えなかった。たとえ良いと思っていても、基本的にJ-POPはクソだと思っていたので20代は。

余談だけど、20代前半の頃の原宿でバイトしていたことがあるんだけど、その時に東京パフォーマンスドール時代の篠原涼子なら何度も見かけたことがある。

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