2020年もあと1週間ほどで終わってしまいます。今年は新型コロナウイルスの影響でライヴに行くことも、CDやレコードを漁りに行くこともなく過ぎようとしています。なのに今年っていつもよりもあっという間に思うんだけど、そうじゃありませんか?
さて、毎年年末が近づくと誰に頼まれているわけでもなくまとめるこの企画、今年は新型コロナウイルスの影響で春からずっとテレワークを行っています。なので仕事中に音楽を聴くことが圧倒的に多くなったので、そんな状況が反映されていると思います。
2020年最も多く聴いたミュージシャン
今年はプリンスが圧倒的に多かったです。『サイン・オブ・ザ・タイムズ』のスーパーデラックスエディションはもちろんのこと、このボックスのリリース前には『1999』のボックスも何度も繰り返し聴いていたし、それにつられて他のアルバムもリピートするという流れになって年間で延べ2250曲を聴いています。
その合間に聴いていたのがデヴィッド・ボウイで、主に各種ライヴアルバムを何度も何度も聴いていました。
ティアーズ・フォー・フィアーズはもちろん『シーズ・オブ・ラヴ』のボックスセットが出た影響なのですが、1stと2ndのボックスは聴いても1回だけだったとを考えると、『シーズ・オブ・ラヴ』の4枚のディスクをひたすら繰り返していたことになります。実際に家で仕事をしながら1日中TFFだったということもありました。
ソニック・ユースはもう俺にとっては定番なのでしょっちゅう聴いているし、ストロークスは『ニュー・アブノーマル』を筆頭に他のアルバムもまとめて聴いていた時期があったのでここに入っています。
2020年Spotifyで最も多く聴いたミュージシャン
Spotifyでは自分でCDやレコードを所有していないものを聴くのに便利だなと思い、去年から大いに活用しています。そして今年最も多く聴いたのがイアン・デューリー。4位のブロックヘッズと分けられていますが、どちらも同じです。
なぜにイアン・デューリーなのかと言うと、Spotifyでは毎週俺に向けて「こんなの好きそうじゃね?」ってプレイリストを勝手に作ってくれていて、そこでたまたま彼の2ndアルバムから “Inbetweenies” という曲が入っていて、何この曲ずいぶんオシャレじゃん、誰よってなったのがきっかけです。俺はそれまでイアン・デューリーって汗臭いロックンロールをやってるような人だと思ってて、そもそも「パブ・ロック」っていまいち定義が分からなかったからずっと避けていたのですよ、だけどたった1曲で考え方が180度変わって、それからはSpotifyにある彼のアルバムを全部聴きまくるという日々が続いたのです。
こういう時に、何でいままで聴いてこなかったんだろうと思ったりしますが、こういうのってタイミングなので、いまがちょうど良かったんでしょう。もしこれが10年前だったら心動かされなかったかもしれないからね。
2位以下はまあここでは省略します。
2020年最も多く聴いたアルバム
ジャケ写が出てない・・・。言うまでもなくプリンスです。『サイン・オブ・ザ・タイムズ』のスーパーデラックスエディションは今年の発掘音源の中でも最高峰でしょうね。普通、ボックスセットって既存でリリースされた曲と別ミックスとかライヴ音源とかで構成されていて、未発表曲なんてあっても数曲だったりするのに、プリンスはCD3枚分!それでもまだあるだろうと思わせる多作ぶり。
『パープル・レイン』ではCD1枚分、『1999』ではCD2枚分、そして『サイン』ではCD3枚分と、この3年ほどで80曲もの未発表曲を聴いていることになるのですよ。さらにはシングルエディットや12インチバージョンもだから、ボックス・セットのハードルをかなり上げているのは間違いない。間の『アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ』と『パレード』、そして『ラヴセクシー』辺りの未発表曲や12インチも早く出して欲しい(「アメリカ」の23分バージョンが正規にCD化されることを望む)。
そしてザ・スターリン『trash』、今年1発の記事でこのアルバムの再発のことを書いた際は複雑な気持ちだとは言ったものの、やはりCD化となればオリジナルのアナログを持っていても買っちゃうよね。再発のアナログも買ったけど。
2020年Spotifyで最も多く聴いた曲
こちらは曲単位。ミュージシャンとは大きく違って曲で言うとジェリー・ペーパーが上位を占めていました。”Abracadabra”というアルバムがリリースされたわけですが、その先行シングルとしてリリースされていた曲をいちはやく聴いていたようで、2位に入っている”Cholla”という曲に関しては、全世界で再生回数が5万回に達する前に聴いていたとSpotifyから「あなたはパイオニアです」とか言われました。
俺のトップ・ソングスはこれまたSpotifyがプレイリストにしてくれているので、良かったらどうぞ。
総括
冒頭にも書きましたが、今年は新型コロナウイルスの影響で家にいる時間が多くなったので、音楽を流している時間が圧倒的に多くなりました。
それと確実にCDを買う機会が減りました。それは単純にサブスクを活用しているからというだけでなく、外に出ないぶん店舗にも行く機会が無くなってしまったからです。ディスクユニオンはコロナ騒ぎが始まる前に行ったのが最後だし、タワレコはデヴィッド・ボウイのライヴ・アルバムを買いに行った1度だけです。
一方でサブスクのおかげでこれまでに聴いたことがなかったミュージシャンを知ることもできたし、今後もまだしばらくなこのような状態で突き進むことになりそうです。