台湾のバンド、サンセット・ローラーコースター(落日飛車)

落日飛車 / JINJI KIKKO
落日飛車 / JINJI KIKKO

01. Burgundy Red
02. My Jinji
03. New Drug

先日、台湾の雑貨等を集めたイベントに出かけた際に知ったのが、写真のEP。これは、台湾のサンセット・ローラーコースター(「落日飛車」と書く)が2016年10月にリリースした3曲入りのEP”Jinji Kikko”。このEPについて、訪れたイベントの売り場のポップには「サイケデリックなAOR」と書かれてた。AORという単語に「おっ!」となったけど、そこではサンプル音源のようなものはなかったから素通りしてしまい、家に帰ってyoutubeで聴いてからやたらと気になってしまい、その後いろいろググってインタビューや記事を読んで、買っておくべきだったと思った。

このバンドは2011年に1stアルバム”Bossa Nova”をリリース。その年のサマーソニックにも出演していたらしいが、すぐに活動を休止してしまい、2015年に突如メンバー構成を変えて復活したとのこと。

Bossa Nova
落日飛車 / Boosa Nova

この”Bossa Nova”というアルバムは、そのタイトルからは想像できないガレージ、オールド・ロックな内容で、台湾のインディーズ・シーンではかなり売れたようだ。何度か聴いてイメージしたのがヴェルヴェット・アンダーグラウンドというか、ルー・リードを意識したような曲がいくつかある。そして、昨年リリースした”Jinji Kikko”も特に台北では話題になっているらしい。わずか3曲だが、メンバーが変わったことで音楽的にもかなり違うが、中心メンバーである國國(guoguo)は「どう変わったか自分たちには分からない」と、バンドの活動があくまでも自然体であるかのような発言をしている。

そしてこの”Jinji Kikko”は、確かにAORテイストな内容である。1曲目なんかはもろ70年代のそれっぽいし、特に気に入ってるのが2曲目の”My Jinji”で、後半のジャムセッション風な展開と、だんだんノイジーになって唐突に終わるところが最高。この1曲で俺はこのバンドを追っていくべきと思った。3曲目は10ccみたいな雰囲気でこれも良い。今まで台湾のインディーズ・シーンはおろか、音楽シーン自体、宇宙人(Cosmos People)しか聴いてなかったし、とくに台北のインディーズは面白そうなバンドがいくつもいるようで、今後チェックしていきたいと思っている。

ちなみに、今回俺はこの2枚をバンドのオフィシャルサイトからダウンロードで購入した。アルバムが7ドル、EPが3ドルと、合わせて10ドルでFLACファイルを手に入れた次第です。オフィシャルサイトで試聴可能なので是非聴いていてほしい。彼らは今2ndアルバムをレコーディングしているらしく、今年中には出るかなと期待している。何度か日本でもライブをやりに来ているから是非見てみたいものですね。

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