ポール・マッカートニー&ウィングス『ウィングス・オーヴァー・アメリカ』

Paul McCartney and Wings / Wings Over America
Paul McCartney and Wings / Wings Over America

ポール・マッカートニーのアーカイヴ・コレクション・シリーズの第5弾として、
1976年に発表されたポール・マッカートニー&ウィングスのライヴ・アルバム
『ウィングス・オーヴァー・アメリカ』が登場した。

このアルバムはLP時代は3枚組というボリュームにもかかわらず、全米アルバムチャートでは1位となった。
当時のウィングスは絶頂期を迎えていたこともあったし、何よりもポール・マッカートニー
初のライヴ・アルバムだったということもあって大ヒットを記録した。
俺は今までこの中から数曲は聴いたことがあったけど、アルバムとしては聴いたことがなかったので購入した。

Disc 1
1. Venus And Mars / Rock Show / Jet
2. Let Me Roll It
3. Spirits Of Ancient Egypt
4. Medicine Jar 
5. Maybe I’m Amazed 
6. Call Me Back Again
7. Lady Madonna
8. The Long And Winding Road
9. Live And Let Die 
10. Picasso’s Last Words
11. Richard Cory
12. Bluebird
13. I’ve Just Seen A Face
14. Blackbird
15. Yesterday

Disc 2
1. You Gave Me The Answer
2. Magneto And Titanium Man
3. Go Now
4. My Love
5. Listen To What The Man Said
6. Let ‘Em In
7. Time To Hide
8. Silly Love Songs
9. Beware My Love
10. Letting Go
11. Band On The Run
12. Hi Hi Hi
13. Soily

LP3枚のうち、A面からC面までがDisc1、D面からF面までがDisc2に収録されている。
ボーナストラックの類は無し。
過去のウィングスのアルバムからは以下のように選曲されている。
“Red Rose Speedway”からは1曲:Disc2の4
“Band On The Run”からは5曲:Disc1の1(Jetのみ)、2、10、12、Disc2の11
“Venus And Mars”からは8曲:Disc1の1、3、4、6、Disc2の1、2、5、10
“Wings At The Speed Of Sound”からは4曲:Disc2の6、7、8、9
そしてポールの1stソロからDisc1 の5、
シングル曲がDisc1の9とDisc2の12、
サイモン&ガーファンクルのカバーDisc1の11、
ムーディ・ブルースの曲Disc2 の3
当時の未発表曲Disc2の13、
そしてビートルズの曲Disc1の7、8、13、14、15
となっている。

ウィングスの”Venus And Mars”からの曲が圧倒的に多いが、
その辺をちゃんと聴いていない者にとっては、やはりビートルズの曲をやっているということに注目してしまう。
このアルバムが出たころは、ビートルズのハリウッド・ボウルでのライヴ盤もリリースされていないから、
ポールによるビートルズ曲のライヴ・テイクはこの時が初めて登場したことになる。
「イエスタデイ」とか「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」あたりはわかるけど、
まさか「夢の人」までやっているとは驚いてしまう(あ、Disc1 の13のことね)。

そして、去年のロンドン・オリンピックとか、最近はポールの歌を聴くことも多いが、
やはりこのアルバムに収録されているポールの声の力のあることあること。
ホントこの人はシャウトするロックンロールをやらせたら最高だと思うのだけど、
でもメロディーメイカーよろしく、そういうタイプの曲が多いんだよね。
ちゃんとオーディエンスを意識しているからなんだろうと思う。
俺も「マイ・ラヴ」とか好きだしね。良い曲だよ。

ちなみに、ポールはウィングスを自身のワンマンバンドにはしたくなかったようで、
ポール以外のメンバー、デニー・レインとジミー・マッカロクも数曲でヴォーカルをとっている。
ポールの熱烈なファンだったら邪魔だと思うのかもしれないけど、俺は違和感なく聴ける。

あとあれだね、Disc1の9「007 死ぬのは奴らだ」はガンズ・アンド・ローゼスもカバーしているから、
ウィングスの曲を知らない人でもこの曲は知っているかもしれない。
俺はやはり「ジェット」が好きなので、この曲は外せないね。
あとは「心のラヴ・ソング」(Disc2 の8)とかも。

この、ポール・マッカートニー・アーカイヴ・コレクションは次に”Venus And Mars”と
“Speed Of Sound”のリリースを控えているようだ。どうせならスタジオ盤を先に聴きたかったが、
このライヴ・アルバムも高校生の頃から聴こうと思いながらもずっと聴いてこなかったので、
今回こうしてやっと念願かなったって感じ。

その前に”Band On The Run”買っておかないとだな。