エンジニアだったロジャー・ニコルズのアーカイブから”The Second Arrangement”のテープが出てきて、それが彼の娘さんたちの尽力もあって公開されたというのは1か月ちょっと前の話。そしてまたニコルズのアーカイブから珍しい音源が発掘された。
SDは1stアルバムから2ndアルバムの間に、「シュリッツ(Schlitz)」というビールのジングルを手掛けたそうで、完全なる未発表の音源となるものが発掘された。
まずはその音源を聴こう。
いきなり甲高い声でスペイン語が入るが、これはジェフ・スカンク・バクスターがヘリウムガスを吸ってしゃべっているとか。そしてそのあとをフェイゲンが英訳しているそうで、そのかけあいみたいのがちょっと続くと曲が始まる。
確かにこのメロディの曲はSDには無かったもので、これはこれで今後、ベスト盤でもなんでもいいのでその中のおまけとして収録してほしいものだ。
それで冒頭の写真だが、これはアルバム『うそつきケティ(Katy Lied)』の裏ジャケに載っているものなんだけど、昔からなぜデニー・ダイアスはボンベみたいのを持っているのかと不思議だったんだけど、今回それがようやく判明。
この写真自体はジングルを録音しているときに撮影されたもので、それが2年後の4枚目のアルバムの裏ジャケに採用されたということで、このボンベはヘリウムガスのボンベということになる。これはSDのニュースレターである”Expanding Dan”にジングル録音時の写真と説明書きがされていた。
これでまたひとつ、謎が分かって嬉しいよ。思いもしないタイミングでこういうのが分かるのも面白いものですね。