ニール・ヤングが1975年にレコーディングしたものの、プライベートすぎる内容のためかリリースが見送られたアルバム『ホームグロウン』が、45年経ってやっとリリースされた。
しかし、遅いよ。俺にとっては遅すぎなんだよね。これが2010年前後ぐらいにリリースされていれば俺も大喜びしたかもしれない。だけど2020年のいまじゃもう遅すぎるんだ。
いまの俺はニール・ヤングへの興味が薄れつつある。ここ何年もアルバムは買ってなくて、最後に買ったのが “Tonight’s The Night” のライヴ盤で2018年のこと。それ以前のアルバムもほとんど聴いていない。以前は多作なところが好きだったけど、次から次へといろいろ出してくるから追いかけていくのがかったるくなっちゃったし、音楽的な興味も少しづつ変わってきてしまった。
だからこのアルバムが出るというニュースを見ても「やっとか!」と思ったものの、嬉しいとか楽しみといった感情はなく、さっそくSpotifyで聴いてみたものの特にCDやアナログを買おうかという気になれる作品ではないと思った。お蔵入りするにはプライベートな理由だけでなく、音楽的なものもあるのかなと思ったぐらいだ。Spotifyで続けて聴いた『コロラド』というアルバムの方がまだ良かった。
何度でも言うが、間違いなく10年ぐらい前だったら俺も大喜びしてポチっていただろう。でももう遅すぎたんだよ。自分の気持ちとはいえ、なんかちょっと悲しい。