Ultramagnetic MC’s / Critical Breakdown
俺には、リリース当時は気にも留めない、興味なかった、知らなかったなどの理由で今になって聴いて気に入ってしまうアルバムってのがいくつもある。そんなわけで、今後その手のアルバムについて書くときは「イマコレシリーズ」として、紹介していこうと思う。
イマコレとは「今ごろコレ聴いてる」ってことです。
第1回目はオールド・スクール・ヒップホップのアルバムで、ウルトラマグネティック・MCズの1988年にリリースした1stアルバム。88年といえばちょうど俺がヒップ・ホップを聴いていた時期なんだけど、このアルバムのことを知ったのはつい最近・・・・。HipHopFlava というサイトで紹介されていて「メジャーでこのノリは出せないだろう」という文言に興味を持って聴いてみたわけだ。
このグループの中心人物はクール・キースといって、ソロでのアルバムは当時結構見た記憶がある。どれもジャケットがなんか下品な感じがした記憶があるけど。俺はメジャーなパブリック・エナミーやらデ・ラ・ソウルなどを聴いていたから、ややアンダーグラウンド的なものはあまりチェックしていなかった。だから知らなかったんだろうな。
俺のツボにはまるヒップホップは以下の要素が入っている場合
・サンプリング使いまくり
・スクラッチしまくり
・ツバが飛んできそうなラップ
そしてこのアルバム”Critical Breakdown”は見事にこれらを満たしていた。スクラッチなんかはもう強引というか、力技かと思うぐらい派手!サンプリングもたくさん含まれているし、硬派なラップも最高。ブレイクビートを盛り込んだこの曲なんかすげえ良いじゃないか。
おかげでここ数週間、ロックをまったく聴かずに オールド・スクールなヒップ・ホップばかりを聴いている。まるで自分の環境が今何年なのかまったくわからんよ。できることなら1988年当時にこれを聴きたかったけど、今こうして夢中になれるから良いかなとも思う。当時聴いた人とかすでに聴いてる人からすればホントいまさらだろうけどね。