フロー&エディ期のマザーズのライヴ盤が欲しい

久しぶりにフランク・ザッパのCDで欲しいと思うアイテムが出る。
1993年の死後もまるで生きているかのように多くのアルバムがリリースされていて、
俺は今はその状況がよく掴めていない。
一時は生前に出たアルバム約60枚のうちの8割ぐらいまでを持っていたけど、
貧乏時代にほとんど手放してしまって、今は気に入っているアルバム十数枚のみがある。

以前は70年代後半、アルバムで言うと”Zappa In New York”あたりとか、
そのちょっと前のジョージ・デュークとかがいた頃のバンドが好きだったんだけど、
最近は嗜好が変わって、ここ数年は1970年から1972年までの時期、
フロー&エディがいた頃のマザーズの音源ばかりを聴いている。

60年代のマザーズ・オブ・インヴェンション解散後、元タートルズのフロー&エディ
(マーク・ヴォルマンとハワード・ケイラン)をヴォーカルに迎えて、バンド名も単純に
マザーズとなったこの時期は、印象的には演劇的要素というか、寸劇っぽい感じが強い。
そしてよく言われるのが、歌詞には当時の時事ネタや固有名詞がたくさん出てくるから
言葉が分からないと面白くないと・・・。俺はそんなことないと思うんだけどね。

俺はこの時期のヴォーカル曲のバカバカしさがすごく好き。
フロー&エディの2人はヴォーカル上手いけどブサイクだしw
インスト曲になるとすごくストイックな感じが伝わってくるその対比がもうね。
あと、音楽的に面白いのは、60年代のマザーズの曲、”Holiday in Berlin”とか、
“Little House I Used To Live In”などに歌詞がついて披露されていたり、
後のアルバムに入る”Easy Meat”や”Inca Roads”のプロトタイプがあったり、
オフィシャルで出ているアルバムだけではわからない部分もたくさんある。

で、タイトルのライヴ盤とはこれのこと。

Frank Zappa / Carnegie Hall (4CD)

ザッパのオフィシャル・サイトで購入可能な、
1971年10月11日のカーネギー・ホールでの2回のショウをフルで収録したものらしい。
まだ曲目とかは分からないけど、フルで収録ってところが魅力的過ぎる。
4枚組ってのもすごいな。

ザッパの死後に出たアルバムは数えるほどしか聴いていないけど、
これはぜひ聴きたい、そしてフロー&エディ期のマザーズをもっと楽しみたいね。
HMVでも取り扱いしているけど、ちょっと高いな・・・・。
オフィシャルでの通販のほうがいいのかな。