ローリング・ストーンズ、配信版『Honk』を聴いて感じたこと

The Rolling Stones / Honk

The Rolling Stones / Honk

チャーリー・ワッツが亡くなってから、ローリング・ストーンズを聴く機会がちょっとだけ増えた。20代からハマっていたけど、2000年以降はそれほど熱心に追うことはなく、それでも来日公演には行ってたり、ブートレグやらなにやらとちょいちょい聴いてはいた。

10月には『刺青の男(Tattoo You)』のデラックス・エディションが出るので、アルバムを聴いてみたり、持っていたけどちゃんと聴いていなかった『フラッシュポイント』を聴いてみたりと、80年代以降、特に90年代以降のアルバムを何枚か聴いていた。

そこで、Spotifyで見つけたのが写真のアルバム『Honk』だ。特に90年代後半ぐらいから定期的にベスト盤みたいのがリリースされて、この『Honk』も2019年に出たベスト盤の類だったのでまるっきりスルーしていたんだけど、SpotifyにあるのはCDとは曲順が違う配信版だ。

この配信版は、昨年のコロナ禍に入ってからリリースされた新曲 “Living In A Ghost Town” で始まり、70年代の楽曲も含みつつも80年代以降の曲を多く収録した構成となっている。詳しい曲目は以下を見ておいてください。

それで今もこのアルバムを聴いているんだけど、70年代、80年代、90年代、00年代、10年代と5つのディケイドにまたがった曲がランダムに収録されているにも関わらず、流れに統一感があって、ストーンズってなにひとつ変わってないんだなって改めて思った。

なんだろう、90年代のアルバムを聴いてもすぐに飽きちゃって、やっぱり70年代前後のストーンズが最高だよななんて思っていたものの、この変わってなさを聴くと実は90年代の諸作についてはいままでちゃんと聴いていなかったのではないかと思ってしまう。それともこうしてベスト盤にして紛れ込ませているからそう思うのだろうか。

それと、90年代以降のアルバムの曲は一聴してどのアルバムに入っているのかが分からず、いちいち調べないとならないぐらい忘れてしまっている。しかも各アルバムのリードトラックや人気曲をあえて外しているからなおさら。『ヴードゥー・ラウンジ』に”Out Of Tears” なんて曲が入っていたことなんて忘れていたし、『ブリッジズ・トゥ・バビロン』の収録曲なんてまったく覚えていない。

個人的に『スティール・ホイールズ』辺りから聴きなおして再評価が必要な気がしてきた。あと、ベスト盤出すたびにその時の新曲も入っていたようで、それらについてはまったく聴いたことがなかったよ。熱が冷めないうちに聴いておこう。

でもその前に『刺青の男』のリマスター盤(2枚組のやつ)が欲しいんだよな。

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