U2の「ヨシュア・トゥリー」が30周年だってよ

U2 / The Joshua Tree

U2 / The Joshua Tree

U2の1987年の5枚目のアルバム “The Joshua Tree(『ヨシュア・トゥリー』)” がリリースされて30周年らしい。もうそんなに経つのかよって感じだね。

俺は前作の “The Unforgettable Fire(『焔』)” がとても好きなんだけど、当時は “WAR” とのあまりにもの違い、つまり暗さに随分ビックリしたものだった。高校生の時に、NHK-FMの「サウンドストリート」という番組で渋谷陽一が「近々解散しそうなバンド」特集をしていて、U2の名を挙げていた。

その当時はアルバムの感覚が3年も空くということはかなり「長い」スパンだった。U2は本当に解散しちゃうんじゃないかと思い始めたところへ “With Or Without You”がヒットチャートを上がってきた。そしてこのアルバムのリリース。前作と同じ、ブライアン・イーノとダニエル・ラノワによるプロデュースなら間違いなく良いアルバムだろうという期待で聴いた。間違いなかった。

その後もこういう暗い路線なのかなと思ったけど、”Rattle and Ham(『魂の叫び』)” ではなんだかゴスペルっぽくなったりして「あれ!?」なんて思ってしまい、”Achtung Baby” はもうついて行けなくなってしまった。

だから俺はこの “The Joshua Tree” を今でもU2の最高傑作と思っているが、冒頭の”Where the Streets Have No Name” があちこちで何か「正しいもの」とか「正義」のアンセムっぽい使い方をされるようになってからは、なんかこの曲が好きじゃなくて、アルバムを聴くことも躊躇ってしまっている。

でも、30周年記念盤が出るならちょっと興味深いね。

ところで、これだけは言っておきたいのだが、邦題『ヨシュア・トゥリー』ってなんだよ!”Joshua”なんだから「ジョシュア」だろうが。小林克也もそう発音していたし、同じ年に発表されたヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの “Jacob’s Ladder” は「ジェイコブス・ラダー」って言って、「ヤコブス・ラダー」じゃないんだよ。

って訳で、俺は昔から『ジョシュア・トゥリー』と言ってるから。

え?何でタイトルに『ヨシュア・トゥリー』と書いているかって?だってそりゃみんなは「ヨシュア・トゥリー」って検索するだろ!だから仕方なくそうしてんだよ。

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