ジョアン・ジルベルトの歴史的名盤が再発される

Joao Gilberto / Chega De Saudade

Joao Gilberto / Chega De Saudade

俺は去年のうちに予約しておいたが、ジョアン・ジルベルトが1959年にリリースした1stが再発される。

正直これにはビックリした。というのも、ジョアンがリリースした最初の3枚は1枚のCDにコンパイルされて発売されていたが、そのCDもすでに10年ぐらいは廃盤のまま。

何でもそのCDはCD化にあたり音が変わってしまったとかでジョアン本人が再発を許していないそうだ。 だからましてや単発で出るなんて思ってもいなかった。

ジョアン本人がこの再発に関わっているのかどうかわからない。レーベルも “EI”とかいう聞いたこともないところからだし。もしかしたら再発後、すぐに市場から消えるかもしれない。だいたい、なぜ “Chega de Saudade”だけでその後の2枚は出ないのか?謎がいっぱいだけど、ボサノヴァの誕生はまさにこのアルバムからなので是非手に入れておきたい。

ジョアンのアルバムは最初期やいくつかのアルバムでこそストリングスや他の楽器が入っていたりするが、基本的にはジョアンの声とギターだけ。それがどこか哲学的で、孤高の存在、唯一無二の人という感じ。ボサノヴァを聴く上で避けては通れない人だけど、最初に聴くアーチストとしてはあまりオススメしないな。

※追記:どうやらこのCDは疑似ステレオらしく、上の方に書いた「CD化に際し音が変わってしまった」とはまさしくこのことらしい。ってことは、これもジョアンの正式な許可が出ていないものなのかもしれない。

タイトルとURLをコピーしました