『レッド・ツェッペリンIV』のリマスター

Led Zeppelin / Led Zeppelin IV
Led Zeppelin / Led Zeppelin IV [DELUXE EDITION 2CD]

レッド・ツェッペリンの2014リマスターシリーズ第2弾が出ました。まずは1971年にリリースされた『レッド・ツェッペリンIV』。IVとか言ってるけど、正式なタイトルは「無し」なんですよね。ジャケットにはアルバムタイトルはおろか、バンド名すら表記しなかったのです。記憶は曖昧ですが、それまでの3枚のアルバムで付いたハードロック・バンドとしてのイメージを一旦まっさらにして、リスナーに先入観を与えないためにとか、そんな理由でそうなったんじゃなかったでしょうか。アメリカでは3枚目までは酷評されていましたからね。

Disc 1:Original Album
01.Black Dog
02.Rock And Roll
03.The Battle of Evermore
04.Stairway To Heaven
05.Misty Mountain Hop
06.Four Sticks
07.Going To California
08.When The Levee Breaks

アルバム全体をCDで聴いたのは初めてです(何度か書いていますが)。なので過去の何度かの再発との比較はできませんが、アコースティックな音の響きが耳に残りますね。”Stairway To Heaven”の前半とか”Going To California”とか。あと”Misty Mountain Hop”のイントロの音の良さが個人的にはツボ。アルバムについては今さら言うことはないですね。「天国への階段」が入っているから代表作のように言われるけど、まあそれはいいと思うけど、これが最高傑作と言われたらどうかと思います。でも初めて聴く1枚ならこれでいいのかなと。ちなみにこのアルバムの当時のアルバムチャートでは最高2位。どうしてもその時1位だったキャロル・キングの『つづれおり』の勢いを抑えることはできなかったようで。ほとんどのアルバムが全米チャートで1位を獲っているけど、このアルバムは獲れなかったのです。(ついでに書いておくと『1st』が10位、ライヴ『永遠の詩』2位、『コーダ』6位、それ以外は全部1位獲得)

Disc 2:Companion Audio
01.Black Dog (Basic Track With Guitar Overdubs)
02.Rock And Roll (Alternate Mix)
03.The Battle Of Evermore (Mandolin / Guitar Mix From Headley Grange)
04.Stairway To Heaven (Sunset Sound Mix)
05.Misty Mountain Hop (Alternate Mix)
06.Four Sticks (Alternate Mix)
07.Going To California (Mandolin / Guitar Mix)
08.When The Levee Breaks (Alternate UK Mix In Progress)

コンパニオンオーディオの方は印象としてはちょっと地味ですね。特にAlternate Mixと銘打った曲については違いがよく分からないのです。もしかしてギターの位置とかが入れ替わっているのかもしれないけど、パッと聴いた限りではなかなか分かりづらい。その中でもいいなと思うのはヴォーカルがない03と07ですかね。アコースティックの魅力をより一層感じられるというか、前者は途中でフェイドアウトしてしまうけど、最後まで聴きたかった。『II』も『III』もこのコンパニオンオーディオでは収録されていない曲があったけど、この『IV』に限っては8曲とも入っているというのは、ジミー・ペイジにとっても特別なアルバムなのでしょうかね。『聖なる館』も1曲抜けてるし。

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