ジャック・ホワイトの2枚目のアルバム”Lazaretto”

Jack White / Lazaretto
Jack White / Lazaretto ※リンク先はCDです、アナログ盤はこちらから

ジャック・ホワイトの2枚目のソロ・アルバム”Lazaretto”がリリースされた。ジャックといえばアナログ録音に拘っていて、自らThird Man Recordを立ち上げてアナログ・レコードでのリリースを積極的に行っている。なので俺もここはとアナログでの購入をした次第です。もちろんダウンロード・コードも付いてて、MP3フォーマット(320kbps)でのダウンロードも可能。それをいま聴いているところですが、いやぁ、なんですかこれ、カッコイイですね。

Jack White / Lazaretto
01. Three Women
02. Lazaretto
03. Temporary Ground
04. Would You Fight For My Love?
05. High Ball Stepper
06. Just One Drink
07. Alone In My Home
08. Entitlement
09. That Black Bat Licorice
10. I Think I Found The Culprit
11. Want And Able

アナログでは05までがA面で06以降がB面となっている。前作の”Blunderbuss”と作品としては似ているけど、普段は2週間か3週間ぐらいしかレコーディングに費やさないところを、このアルバムでは1年ぐらいかけてじっくり作ってきたそうだ。この2014年において、ブルースやカントリーの要素をふんだんに取り入れたロック・ミュージックなんて他にあるのか?今ちょうどツェッペリンの再発アルバムに夢中になっているが、それと同じぐらいこのアルバムは繰り返し聴くことになると思う。

ところで、このアナログ・レコードは”ULTRA LP”と呼ばれ、LPとは思えない仕掛けがいくつかある。

通常、レコードは盤の外周に針を落として内側へ進んで行くものだが、このアルバムのA面はなんと内側に針を落とし、徐々に外側へ移動していくとのこと。それじゃあ端っこに行ったら針が落ちちゃうじゃんと思うかもしれない。その終わりは延々とループするようになっているとか。そう、ビートルズの『サージェント・ペパーズ』の最後と同じように。05を聴いていると終わったと思ったところで最後に一度ギターが唸っているが、その部分が延々とループするようになっているようだ。

Jack White / Lazaretto
驚くのは上記写真のレコードのレーベル(中央の文字の書いてある辺り)にも針を落とすことができて、アナログ・レコードのみで聴けるボーナス・トラックがA面とB面に入っているらしい。しかもだ、通常LPというのは33回転で再生させるが、このボートラは1曲が78回転で、もう1曲が45回転とか、1枚のレコードで3つの回転数で再生というとんでもない仕様となっている。78回転なんて昭和初期のSPレコードだぜ。そう、CDじゃ聴けない曲が入っているってことですよ。

さらなる仕掛けとしてはB面の1曲目、CDでいうと06にあたるのだが、レコードの針を落として(あ、こっちは通常のレコードのように外から内に再生していきますよ)、落ちた場所によって06のイントロがアコースティックなものか、エレクトリックなものか分かれるらしい。そして途中で同じテイクを再生していくというとんでもないことをしている。溝が2本並行していて、途中から1本に合流ってわけ。

そして最もビックリするのが上の写真の広く白っぽい部分がみえると思うが、レコードを再生して光を当てて上から見ると天使のホログラムが浮き上がるとか!なんなんですか、その仕掛けは!これ絶対に見たいじゃん!

25年以上前、アナログ・レコードからCDに移ったあと、CDでは長時間収録やシークレット・トラックやCDと映像が楽しめたりとか、いろいろなことができたことに驚き、アナログはもっぱら針を落として再生して裏返してというもので段々と居場所がなくなってしまったというのに、ここ数年アメリカでは売れ行きが上がっているらしい。そんなアナログ・レコードの復権を願う1人がジャック・ホワイトであって、そんな彼がアナログ・レコードの持つ可能性を広げてくれたってことでしょうかね。昔はアナログとCDでリリースされたらCDの方が絶対にお得だったわけです、それがこの”Lazaretto”というアルバムは、CDを持つよりアナログを持ったほうが楽しみが余計にあるってことを示してくれているわけで。

これらの”Lazaretto”のアナログ盤に入ってる仕掛けや、実際にそれを動画で解説(ジャックも出演)している映像が以下のリンク先にあるので、ぜひ見ていただきたい。

俺ここ何年もアナログ・プレーヤーが壊れてしまって、アナログ盤を時々買いながらも将来聴くためだなんて思っていてプレーヤーを後回しにしていたけど、このアルバムのおかげでいよいよ買わなくてはと思っている。レーベル面にあるボーナス・トラックを聴きたいし、内側からの再生とかホログラムとか、この目で確かめたい。

あと、前作”Blenderbuss”もアナログで欲しくなった。オフィシャルでまだ手に入れられそうだね。