「アクロス・ザ・ユニバース」はカバーも好き

The Beatles / Let It Be...Naked
The Beatles / Let It Be…Naked

久しぶりにビートルズの『レット・イット・ビー…ネイキッド』を聴いて思い出したのだけど、
ここに入っている「アクロス・ザ・ユニバース」って『レット・イット・ビー』に入っているやつの
ピッチを元に戻したやつだったよね?ね?その前提で話しますよ?

『レット・イット・ビー…ネイキッド』(以下『ネイキッド』と表記しますね)は、
2003年に出たアルバムで、その名のとおり「裸のレット・イット・ビー」というべきもの。
1969年頭に行われた通称「ゲット・バック・セッション」からは、
当初『ゲット・バック』というアルバムが作られる予定だったのだけど、これは暗礁に乗り上げた。
それをフィル・スペクターがプロデュースして『レット・イット・ビー』として仕上げたのは有名な話。

最初の構想とは違って、フィルはオーケストラやコーラスをふんだんに盛り込んでしまったため、
特に「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」のオーケストラにポールは激怒したほどだった。
この『ネイキッド』は、当初の『ゲット・バック』の構想に近い素の演奏の状態で収録したもので、
現代の技術で複数テイクをがっちゃんこして編集してはいるものの、『レット・イット・ビー』とはまた違った趣がある。
もちろん「ザ・ロング・アンド・~」はオーケストラ無し。

そして件の「アクロス・ザ・ユニバース」は、『レット・イット・ビー』に入っているものはピッチが若干遅い。
ずっとこれが正規のバージョンだったけど『ネイキッド』で本来のピッチに戻され、
ジョンのヴォーカルは、これこそ本人の声による歌なんだよね。
(『パスト・マスターズ Vol.2』に入っている鳥の羽ばたき入りのバージョンは逆にピッチが速い)

ところで、「アクロス・ザ・ユニバース」と言えば、好きなカバー曲が2つほどある。
まずはデヴィッド・ボウイによるもので、『ヤング・アメリカンズ』に収録されている。


ソウルフルなアレンジとヴォーカルがカッコいいんだよね。
このアルバムではジョン・レノンがこの曲と、ボウイ初の全米No.1となった「フェイム」で共演している。
そして、もう1曲はフィオナ・アップルによるもの。
映画のサントラ用にカバーしたもので、2ndアルバム『真実』の日本盤ボーナス・トラックにも入っていた。


このけだるい感じのヴォーカルがものすごく好き。
一時期、本家よりもこっちの方が良いと思っていたこともあった。
過去にも書いたことあるけど、早く新しいアルバム出してくれないだろうか・・・。

他にもカバー曲で聴いた事があるんだけど、
基本的にこの曲のカバーはハズレがないと思う。
どれも結構しっくりきてて、俺は特に上記の2曲が好きなんだ。

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