ベガーズ・バンケットを聴いて再認識


The Rolling Stones / Beggars Banquet

久しぶりにローリング・ストーンズの1968年作、『ベガーズ・バンケット』(Beggars Banquet)を聴いた。たぶん、21世紀になってから初めて聴いたかもしれない。俺のストーンズの好きなアルバムの5枚のうちの1枚ではあるけど、ずっとアナログしか持っていないからってのもある。

01. Sympathy For The Devil
02. No Expectations
03. Dear Doctor
04. Parachute Woman
05. Jig Saw Puzzle
06. Street Fighting Man
07. Prodigal Son
08. Stray Cat Blues
09. Factory Girl
10. Salt Of The Earth

このアルバムはストーンズが原点回帰したという評価が昔からある。前作、『サタニック・マジェスティーズ』(Their Satanic Majesties Request)がサイケデリックな方向性を意識しすぎて「サージェント・ペパーズへの回答」なんて言われたみたいだけど、実際には二番煎じ的に言われていたようなところがあった。ストーンズもこれは良くない、方向性を見失っているとでも思ったのか、ブルースやカントリーなど、自分たちのルーツに立ち戻って製作したのがこのアルバム。俺はここから、60年代のビートグループ的なところからさらに1歩先へ進んだと思っている。明らかに音が違うよね、それ以前と比べてみても。

全体的にアコースティックな響きが多い。この時期のストーンズは米国南部を意識した音作りに傾倒していて、前作の機材を駆使したサイケデリック・サウンドとは180度別のほうへ向いていた。そしてこのアルバムから彼らの70年代へ向けてのスタートが切られたと言ってもいいだろう。この時期にルーツに戻ったのは大正解だと思う。ミックもキースも、自分たちがやるべき音楽をちゃんと認識したんだろう。同じ時期、ビートルズは『ホワイト・アルバム』をリリースして、徐々にグループが分解していった。「あの頃に戻ろう」とゲット・バック・セッションを始めたもののすでに遅かった。ストーンズはそうではなかった。

ところでこのアルバム、当初は68年8月に出る予定だったのだけど、ジャケットが問題となって12月になった。そして最初のジャケットは真っ白なもので、そこにグループ名とアルバム名が書かれているものだった。(こちら参照)これがまた先に出た『ホワイト・アルバム』の二番煎じとか言われたんだろうな・・・。俺が10代のころはこのアルバムが真っ白ジャケのほうで紹介されていることが多かったから、19歳のころにこの便所の落書きジャケで見たときは「これは珍しい」なんて驚いて買ったものなんだけど、すでにその頃は両方のジャケで再発されていたんだよね。

コメント

  1. LA MOSCA より:


    明らかにココから化けましたよね。これ以前とは別なバンドのよう。
    で、模索しつつ、『スティッキー・フィンガーズ』で完成したと思う。
    そこから現在に至るまでマイナーチェンジはありつつ、殆ど変わってないのがスゴイですよね(笑)

  2. hiroumi より:


    LA MOSCAさん
    そうそう、『スティッキー・フィンガーズ』で完成してますよね。
    わずか3年でこれらのアルバムを作り上げたって奇跡のようですよ。
    この時期がなかったらストーンズって今は存在してなかったかもですね。