De La Soul / 3 Feet High and Rising
bmr.jp.new の記事より
“デ・ラ・ソウル作品、米議会図書館所蔵作品に”
ヒップ・ホップ史上10本の指に入ると思われる重要盤であり、
俺も大好きな1枚であるデ・ラ・ソウルの1989年に発表した
1stアルバム “3 Feet High and Rising”がこのたび、
アメリカの議会図書館に所蔵されることになったそうだ。
いやぁ、これは素晴らしい出来事だ。
アメリカ議会図書館ってのは日本でいうところの国会図書館みたいなところで、
ここに所蔵されるというのは歴史的、文化的な価値を認められたということだね。
そして、ヒップ・ホップの作品で所蔵されるのはこれで4作目となる。
過去に所蔵されたヒップ・ホップの作品は曲単体では以下の2曲
Grandmaster Flash and the Furious Five / The Message
2Pac / Dear Mama
そしてアルバムでは
Public Enemy / Fear of a Black Planet
があり、つまりデ・ラ・ソウルはヒップ・ホップのアルバムでは2作目の所蔵ということ。
このアルバムが所蔵される理由ってなんだろうと思ったのだけど、
まだこの頃(1989年)はサンプリングがし放題(?)だった時期で、
実に多くの曲が使われているのがわかる。
いや、正確には俺にはあまりわかってないんだけど、
ウィキペディアの同アルバムの曲目を見るとそれが良く分かる。
それまでありがちなソウル系やファンク系の曲からだけでない
幅広い音源からの引用と、シリアスなことばかりじゃない
日常的なリリックとか、そういう点ではヒップ・ホップというジャンルの
可能性をさらに広げたってところじゃないかな。
俺もこのアルバムは、ビースティ・ボーイズの”Paul’s Boutique”同様、
サンプリングの宝庫だと思っているし、そこが最も好きでもある。
個人的に最もツボだったのが”Eye Know”という曲と”Say No Go”。
まず、”Eye Know”。
この曲はスティーリー・ダンの”Peg”がサンプリングされているので有名。
そして”Say No Go”
これにはホール&オーツの”I Can’t Go For That”が使われている。
あくまでも俺は白人のロック方面からヒップ・ホップを聴いているから、
ファンクやソウルのサンプリングが実はあまり分からない。
だからこういう曲に飛びついちゃうんだよなw
今じゃサンプリングをするにも大変らしいからね。
ある意味遺産だよね、このアルバムや同時期のサンプリング満載のものは。