そろそろ「レボリューション9」のことも話そうか

The Beatles
“Revolution take 20” についてはいろいろなところで話題になっているようで、そんな中、「NMN音楽ブログメディア」さんの記事を引用。

実際耳にしてみたが、これが“いかにもありそうな”出来栄え。これまで数多くの未発表音源が世に出ており、さすがに全くの未発表はありえないとの見解が根強いが・・・
“良く出来たニセモノか?ビートルズ未発表テイクがYouTubeに投稿される”

いやいやいや、きっとまだあると思うよ、完全なる未発表曲ぐらい。

このレボリューションのテイク20だって、
ジョンが自宅に持ち帰ったと言われていたものだし、ビートルズのブートに詳しくはないけど「ヘルター・スケルター」の27分バージョンって結局は世に出ているのだろうか?確かこれはポールが自宅に持ち帰ったものって言われていたけど。

まあそれはそうと、前述のレボリューションのテイク20は11分弱の長さがあり、後半の6分は後に「レボリューション9」に流用されていると前回も書いたけど、みなさんはどうなんですか?「レボリューション9」は好きですか?嫌いですか?ビートルズの曲の中では最も好き嫌いがはっきりする曲ですね。

「レボリューション」のテイク20を作成したのが1968年6月4日で、その2日後には後半部分を使って「9」を作り始めていたようだ。
有名な「ナンバーナイン、ナンバーナイン・・」というフレーズが登場したのが6月20日のことで、6月25日には完成していたっぽい。

交響曲や様々な楽器の音をいじくりまわして逆回転させたり、スタッフの声に思い切りエコーをかけまくったり、ジョンやジョージが適当に単語を発していたり、聴けば聴くほどいろいろな発見ができる。

当然、ジョージ・マーティンはこの曲をアルバムに入れるのは嫌だったようで、だけどこういうのが無かったらビートルズの評価も全然違っていただろうと思う。

ステレオではジョンが面白がってやたらと音を左右にパンしているけど、モノラルだと当たり前だけど、音が固まって飛び出てくるから違った聴き方ができる。

さすがにアウトテイクは無いだろうと思っていたのに、”WHITOLOGY” というブートレグでは全然違うバージョンが聴けるそうだ。6月20日に録音のもので、正規リリースのものとどれだけ違うのかが気になるところ。

豆知識として知っておきたいのが、「ナンバーナイン、ナンバーナイン・・」の声の主は当時から、そして今でも不明とのこと。メンバーではないらしい。これはEMIの倉庫に眠っていた王立音楽院のテストのテープとかで、その中で発せられている「ナンバーナイン」をジョンが気に入ってループを作ったそうだ。普段何気に聴いている「ナンバーナイン」のフレーズの声が実は自分の身内だったなんてことだったら驚いちゃうよね。日本人には関係ないだろうけど。