最近リリースされたと思われるビートルズのブートレグ “Take Your Knickers Off”。あるサイトに収録曲の中から”Revolution”のテイク20があったので、ちょっと頂いて聴いてみた。
ここで “Revolution” と言っているのは『ホワイト・アルバム』に入っている “Revolution 1″ のことで、レコーディング時のタイトルはまだ”Revolution” だった。
1968年5月30日にテイク1からテイク18までが録音され、翌31日にはテイク19が作られ、これをもとにして6月4日にテイク20が作られたと、「ビートルズ・レコーディング・セッション」には書かれている。
このテイク20は約11分もの長さがあり、前半は正規にリリースされた”Revolution 1″ からブラスやリードギターを除いたもので、アコースティック・ギターをバックにジョンのヴォーカルを聴くことができる。随所にフィードバック的なエフェクト音が入っているのが特徴だろうか。
後半部はジョンの”Alright!”と叫ぶ声やヨーコの声、正規盤では聴けないコーラスやなどが入ったセッションへと展開。そして、後に”Revolution 9″に流用された音の断片を聴くこともできる。エフェクト音もキュインキュイン鳴っていて、ある種のカオス状態。
音質も良く、このまま正規リリースしてもいいんじゃないかってぐらい。今まで「ビートルズ・レコーディング・セッション」や雑誌等で読んである程度の情報は得ていたが、こうして実際に聴く事ができるとは思いもしなかった。
『ホワイト・アルバム』好きならぜひとも聴いておくべきテイクだと思う。ビートルズのレコーディング・セッションはすべて正規リリースしてほしいぐらいだ。ロックが、音楽が、レコーディング技術がどのように発展したかが分かる、すごく貴重な資料になり得るだろうし、もっと研究されるべきだと思う。でもその前に、モノラル盤の再発をしてほしい。
コメント
The Beatles – Revolution take20
先日トーキョーオンガクサイトのエントリで紹介されてその存在を知った"The Beatles – Revolution take20"。youtubeにもアップされました。
基本的にはホ…