あぶらだこのADK時代の音源をまとめたアルバムはCDではかなり前からあったが、今回LPでリリースされた。
実はこのLPの発売は、今年の5月にアナウンスされていて、たまたまTwitterで見かけたレコード屋のツイートに反応して予約していたのだが、その後はすっかり忘れていて、先日入荷したというメールをもらって思い出したぐらい。
ADKとか言っても分かる人はそう多くないと思うが、1980年代前半にザ・スターリンのギタリストであったタムが同バンドを辞めた後に立ち上げたレーベルで、あぶらだこは1983年に6曲入りソノシート、翌1984年に写真のジャケットと同じ6曲入りの12インチをリリースしている。
写真のLPは、そのADKでリリースしたソノシートと12インチの12曲と、徳間ジャパンからリリースされたコンピレーションの2曲の合計14曲を収録したLPだ。既発の音源なので、特に目新しさは無いが、かつて84年発売の12インチは西新宿の某中古レコード屋で3万円近い値段で売ってたのしか見たことがなかったので、LPサイズのジャケットで見るとなかなか感慨深いものがある。
このLPと同時発売で、2004年リリースの『穴盤』もLPで再発されてたんだけど、これとセットで購入すると特典がもらえたんだよね。俺『ADK』しか買ってなかったのでもらい損ねてしまった。その特典とは「現時点ラストライブ/2009.高円寺show boat」のCD-R。俺、この前年の2008年にあぶらだこを見てて、この高円寺show boatのライヴのチラシも当時もらっていたんだけど見には行ってなかった。
で、幸運にもこの音源を聴くことができたので聴いたらビックリ。前半はADK時代の曲ばかりで、いきなり「米ニスト」で始まるライヴとか、すごく羨ましい。客のどよめきが伝わってきて、彼らも意外な始まりで狂喜したんだろうなというのが伝わってくる。そう、俺は2回ぐらい（もしかしたら3回）あぶらだこを見たことがあるんだけど、ADK時代の曲はまったくやってなかったので、つまりはそういうことなんだろう。
2009年が現時点での最新ライヴか。もう12年も活動していないんだね。
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