オリジナル・ラブ「ビッグサンキュー」のこと

ORIGINAL LOVE / LOVER MAN
ORIGINAL LOVE / LOVER MAN

ああ、やはり『ラヴァーマン』が出た後にもう一回書いておくべきだった。アルバムが出た直後にひとつ記事を書いたものの、それでも言い足りなくて収録曲について続編を書こうとしてたんだけど、力尽きてやめちゃったんだよね。何でこんなことを言ってるかというと、こちらの方のブログ

「ビッグサンキュー」の謎(?)- バベルの塔または火星での生活

このエントリーで収録曲のひとつ「ビッグサンキュー」についての言及をされていて、俺がリリース当時に思っていたことのひとつを書いておられるのですよ。いまさらだけど吐き出しておいた方がいいかなと思ってね。

「ビッグサンキュー」について気づいていたあること

アルバム『ラヴァーマン』2曲目のこの曲を聴いていて、歌詞のある部分にピンときたんだよね。いや、正しくは2回目に聴いたときですが。それはこの部分

「悪い予感はどこにも入る隙がなかった」

ここを聴いた時に思ったのが「清志郎へのオマージュだ!」と。清志郎とはもちろん忌野清志郎のことであり、RCサクセションの「スローバラード」で、彼女と車の中で寝てスローバラードを聴いているという情景の中で、おもむろに「悪い予感のかけらもないさ」と歌うのが不思議でもあり、この曲の魅力でもあるんだよなと常々思っているのです。

そんな「スローバラード」の手法を「ビッグサンキュー」で取り入れているところなんかは、間違いなく清志郎へのオマージュだと思ったのですよ。ただそれは作詞面での手法としてのオマージュであり、曲そのものがそうだったとは先のkeyillusionさんのブログを読んで改めて気がついたのです。ホーンセクションもそういえばそれっぽい(ローリング・ストーンズとか)し。でも「悪い予感」については特に触れてなかったのでとりあえず言っておこうかと。

あと、気になったのが、「ビッグサンキュー」がアルバムの中で浮いてる?他の曲と比べると異質と思われてたこと。これは先のkeyillusionさんのブログではなく、rararapocariさんのブログにて。

オリジナル・ラブ『ラヴァーマン』の楽曲構成を考える(3)~違和感の正体に迫る! – Yondaful Days

こちらでは「ビッグサンキュー」が『ラヴァーマン』に合わないと言及されていて、過去を振り返っている点を理由のひとつとして挙げ、特に2曲目に配置されていることに違和感を持たれていたようだ。ところが俺はその逆で、2曲目に配置されていることは必然的なんじゃないかと思っていたんだよね。この曲を聴いた時には他の曲とタイプが違うとは感じていたけど、それがキラーチューンでもある「ラヴァーマン」とアイドルに提供した「サンシャイン日本海」に挟まれていることで、その違和感を抑えているように思えたからだ。アルバムの後半に配置して後を引くような印象にするよりも、前半の早いうちに聴かせることでアルバム全体のトーンを明るい印象で聴き終ってもらおうという思惑が垣間見えるんだよね。特にkeyillusionさんが書かれていた「田島が清志郎の死について語ったのはこれだけです」というくだりを読んでその思いが強くなったんだよね。後に引っ張らないでサラッと(聴くのを)切り上げてくれと田島は思っていたのかも。

とまあ、ちょっと思い出したように書いてみましたが、やはり当時早々に書くべきだったな。こんな後出しじゃ何の説得力もないし、せめて「悪い予感」のことだけ言っておけばよかったよ。

コメント

  1. keyillusion より:


    久々にブログを見て書いております。

    「悪い予感」は、ここを読んでイマサラ気づいたくらいなので(笑)まったく書けませんでした。ありがとうございます。
    トリビュート自体も気づくのに1週間かかりましたが、清志郎ファンであればやはりすぐにピンときたのですね。
    自分の記事が、この記事のきっかけになれて良かったと思っています。

    「勝手にランキング」も楽しませてもらいました。ぜんぜん評価が違うのが最高です(笑)。
    すっかりブログ更新をしていないので、昔ほど田島に対していろいろと考える機会が減っています。インディーズになってからのアルバムは、そういえばどれひとつ、通しでの感想を書いていません。いろいろ書きたいことは溜まってるんですが、なかなか。

  2. hiroumi より:


    keyillusionさん、お久しぶりです。
    自分ももっとはやく記事に気がついていれば、
    アルバムがリリースされてみなさんが盛り上がっているところに
    書けたんじゃないかと思っていましたが、当時はうまく形にできませんでした。
    ランキングは、やはりそうですよねw
    あれもその時の気分なので、5年ぐらいしたらまた変わるかもしれませんが、
    上位4枚ぐらいは鉄板であのままなんじゃないかと思っています。

  3. keyillusion より:


    http://www.tokyo-ongaku.com/?p=5186
    「関連記事」で出てたのですが、コメントできないようだったのでこちらで(笑)。
    自分以外で『St.Anger』褒めてる人に初めて会ったかもしれません。最近2作の「お前らが好きなメタリカはこれだろ!」という感じにどうしても馴染めないくらいです。たしかに嫌いじゃないんですが、なんかセルフパロディ感が拭えません。
    当然(?)自分が一番好きなのは『ジャスティス』です。リズミカルなギターとメロディアスなドラム。たとえ本人たちが否定しても、あのスネアは必然だったと思っています。
    ルー・リードとの『ルル』も、なんで評価が低いのか理解できない「名盤」だと思います。ブログ内検索して引っかからなかったので、もし未聴ならぜひ。(←これが書きたかったんです)

  4. hiroumi より:


    ええ、コメント欄は30日経つと自動的に閉じちゃうようにしているのです。
    今までずっとオープンにしていたけど、外国(特に中国)からのスパムが大量に書き込まれて、削除するのが鬱陶しかったので。
    だからここもあと数日で閉じることになるかな。

    で、St.Angerですね。
    本文でも書いたけど、ホント酷評されていますよね。
    それは自分が生粋のメタラーじゃないからそれが不思議に思うのかなと考えています。
    最新作は、あれはあれで頻繁に聴いています、1枚の収録時間が短いのが良いです。
    そしてお察しの通り「ルル」は聴いていません。
    ちょうど興味から外れちゃった時期だったんですよ、今度聴いてみることにします。