ロキシー・ミュージックってジャンルのことじゃないぞw

ROXY MUSIC
picture from BBC
かつて友人がこんなふうに聞かれたそうだ。
「ロキシー・ミュージックってどういう音楽なの?」と。
そのときに奴は初期のイメージを引き合いにして
「グラムっぽかったり、プログレっぽかったり」と答えたそうだ。
すると聞いてきた男は
「そういうのをまとめてロキシー・ミュージックっていうの?」と。
そう、そいつはロキシー・ミュージックという音楽ジャンルが
あるのだと思ったらしい。確かに紛らわしいけど、
そんな勘違いは後にも先にもそいつだけしか知らないw
たしかに「ロキシー・ミュージック」なんて聞いたら
カントリー・ミュージックとかダンス・ミュージックと同じで、
音楽の種類と思ってしまうかもしれない。
でもそれは「ロキシー・ミュージック」という名詞だけを聞いた場合で、
大抵はアルバムや曲とセットで初めて知ることがほとんどじゃなかろうか?
と、しょうもない前置きが長くなりました。
俺が今ロキシーにはまってしまっているのです。


知り合いから全アルバムを「いただき」まして、
今まで断片的には聴いていたもののこうしてまとめて、
聴いてみたらものすごく良くて聴きまくっているところです。
俺がずっと持っていたロキシー・ミュージックのイメージって
“Avalon” みたいなAORっぽい感じで、
ブライアン・フェリーのソロ・アルバムが苦手な俺としては
ロキシーも同じようなものなのだろうと思ってなかなか入れなかった。
あと、初期は時々グラム・ロックという言葉が使われて紹介されていたから
あまり興味を持つことができなかったんだよね。
中学生の時に “Avalon”でその名を知って30年近く。
今まで先入観で聴いてこなかったことを悔やむ今日この頃。
もらったアルバムで最初に聴いたのがセカンド・アルバムとなるこれ。
Roxy Music / For Your Pleasure
Roxy Music / For Your Pleasure
01. Do the Strand
02. Beauty Queen
03. Strictly Confidential
04. Editions of You
05. In Every Dream Home a Heartache
06. Bogus Man
07. Grey Lagoons
08. For Your Pleasure
1曲目の”Do The Strand” がかっこよすぎる。
フェリーのヴォーカルとアンディ・マッケイのサックスが交互に、
それがひたすら繰り返されるパターンなんだけど、はまっちゃうね。
そして、アナログではB面にあたる後半3曲が異質な感じ。
それまではわりとポップだったのが、ガラっと雰囲気が変わって
重く退廃的なイメージを受ける。前半と後半の対比がたまらん。
Roxy Music / Do The Strand

そして8枚のアルバムの中で最も良いと思ったのがこれ。
Roxy Music / Stranded
Roxy Music / Stranded
01. Street Life
02. Just Like You
03. Amazona
04. Psalm
05. Serenade
06. Song for Europe
07. Mother of Pearl
08. Sunset
最初の話じゃないが「ロキシー・ミュージックってどんなの?」って聞かれたら、
俺は迷わずこれを出そうと思っている。
最初の2枚、イーノがいた頃のエキセントリックな感じはなくなっているけど、
後期ほどまだ大人っぽい音楽でもないし、これぞブリティッシュ・ロックと言っておこうか。
“Song For Europe” と”Mother Of Pearl” の流れは素晴らしすぎる。
特に後者は1度聴いただけで気に入ってしまったほど。
Roxy Music / Mother Of Pearl

で、最も有名で名盤との誉れ高い “Avalon”だが、実はまだ1回しか聴いていない。
その前の “Flesh + Blood” も、さらにその前の”Manifesto” もそれぞれ1回ずつ。
悪くはないんだが、なんか刺激が足りないんだよね。
もっと聴き込まないとならないところではあるが、上の2枚が強力すぎてね。
ロキシーについてはまたいつか書こう。

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