ファンの評価が低くても俺は『ナイロン・カーテン』が好き

Billy Joel / The Nylon Curtain
Billy Joel / The Nylon Curtain

ビリー・ジョエル、1982年発表の”The Nylon Curtain”というアルバム。中学生の時に友達からレコードを借りて以来、ずっと好きな1枚である。「アレンタウン」「プレッシャー」といった曲がヒットして、良くも悪くも彼のイメージを植え付けられたんだよね。

で、今も時々聴くんだけど、何気にAmazonを覗いてみたら他の”The Stranger”とか”52nd Street”なんかの有名アルバムにはレビューがたくさんついているのに、”The Nylon Curtain”だけは
1個もレビューが付いてないんだよね。

日本盤だと4件ほどあったけど、でも他のアルバムと比べると少ない。他の数あるベスト盤みたいのでさえ10件以上ついているのに。そんなに人気が無いのか?『ナイロン・カーテン』は。

「グッドナイト・サイゴン」とか「スカンジナヴィア・スカイ」といった曲は歌ってるテーマが重いんだけど、だからと言って他のアルバムとは劣るとは思えないんだよな。ビリー自身「このアルバムはボクにとってのサージェント・ペパーズ」と発言してたぐらいだし、相当の自信作だったはず。

“The Stranger”や”52nd Street”はAORちっくで本当に素晴らしいアルバムではあるけど、1980年の”Glass Houses” でロックンロール風にスタイルを変え、その後の変化としても別に違和感ないんだけどなぁ。

次作の大ヒットアルバムで、俺は全然好きになれない”An Innocent Man”では絶賛のレビューがいっぱいあったが、結局リスナーが求めているのはキャッチーなビリー・ジョエルであって、どんなにメッセージを込めてみても、シリアスなタイプのアルバムなんか誰も求めてなかったんだなって思う。

1983年当時、”Tell Her About It”(あの娘にアタック)がヒットしたときはカセットテープにこの曲は入れていたけど、アルバム特集をFMで聴いてなんか違うなって思った。

その「違う」とは”The Nylon Curtain”とは全然違うということ。分かり易すぎるというか、中学生だったからそこまではっきり思ってはいなかったけど、でもなんか聴く側に迎合したような、そんな風に思ったものだ。

もうそれ以降のビリー・ジョエルは聴かなくなってしまったけど、俺が今でも大傑作と思っているのはこのアルバムだって、それだけの話をちょっと言っておきたかったんだよね。

コメント

  1. hide より:

    おっしゃること、よくわかります。
    当時、自分は大学生でしたが英語は(も)全くダメでしたので歌の意味は判ってませんでした。
    でも判っていたんです。
    随分後になって便利な世の中になって、調べると、当時自分がイメージしていたことと歌詞の内容とがほぼ一致していました。
    当時から「重そう(=戦争が絡んでいそう)なアルバム」思っていましたが何故か印象に残るアルバムでした。そして「洋楽って、外人って見かけによらず社会性を重視する面があるんやなぁ」と思ったものです。
    でもそういったメッセージ性の面だけではなく、音楽的にもこのアルバム、ほんとにいいと思ってます。

  2. hiroumi より:

    hideさん
    自分も後になってからちゃんと歌詞を知ったのですが、
    同じように、中学生だった当時に、外人ミュージシャンってのは
    愛だ恋だなんて歌だけじゃなくて真面目なことも歌うんだなってのは
    漠然と思っていて、これはその最初のアルバムでした。
    今聴いても音楽的にすごく良いです。

  3. 匿名 より:

    ナイロンカーテンが、鉄のカーテン(iron curtain)のもじりだって最近知りました