何もかも懐かしい…… ハッシュタグ「カセットテープ生誕50周年だから思い出を語ろう」が盛り上がりまくり – ねとらぼ
ここ数日Twitterでは「カセットテープ生誕50周年だから思い出を語ろう」というネタで盛り上がっている。
50年なんだねぇ、俺は物心ついた時から家にカセットテープというものが存在していたから、
50年のうち40年近くを共に生きてきたってことになる。
でも今じゃすっかり廃れてしまってきているけど、まだ需要はかすかだけどあるよね。
俺もちょっとここで思い出じゃないけど、語ってみようかな。
俺がカセットテープをよく使っていた時期は8歳ぐらいから20歳ぐらいまで。
父親にオーディオタイマーを使ったFM番組の録音のしかたを教えてもらって、
最初はFM雑誌にしるしをつけた番組を録音することを命じられていたんだけど、
自分でも好きな曲を録音したいという欲求がでてきて、テープを買ってもらったりしていた。
そこが俺のエアチェック(ラジオ番組を録音すること)の始まり。
中学生になって洋楽を聴くようになり、FM雑誌を片手に聴きたい曲を録音するために
カセットデッキの前で番組を聴きながらスタンバイ。
DJが「次は○○の××です・・・どうぞ」のタイミングで録音のポーズボタンを押せばいいんだけど、
「・・・どうぞ」のところは少し間を置いていうもんだから「××です」のところでポーズボタンを解除してしまい、
「どうぞ」までもが録音されてしまうなんてことはざらw
だから番組ごとにDJの曲の紹介の仕方を掴んで臨むんだけど、奴ら時々言い方を変えるから
「・・・どうぞ」を言うのを待っているとその時に限って言わなくていきなり曲が始まって、
曲の頭を録りそこねるとかもあったし、欲しい曲を手に入れるのも一苦労だったw
そんな時に登場したのが「ダブルカセット」のラジカセやカセットデッキで、
中学2年のある時に父親がいきなりAIWAのキャリイング・コンポというのを買ってきてくれた。
当時持っていたものと同じものの写真を見つけたので貼っておく。
※写真の出典がよくわからないので、写真の持ち主の方、勝手にお借りしております。
このデッキのおかげで「ダビング」が可能となり、それ以降はまず90分テープで番組を録音し、
曲だけを他のテープにダビングするということで、聴きたい曲、好きな曲がどんどん増えていった。
FM雑誌は「FMステーション」を買っていて、付録のカセットレーベルでテープを彩ったね。
高校生になると「貸しレコード屋」ができて、それまでFM番組に頼っていたものが、
LPレコードを借りてきて録音という手段も増え、さらにそこからいろいろと聴けるようになった。
レコードからテープに録音し、曲目を書いたり、通称「インレタ」を使ってタイトルを作ったりなど、
1本のテープを聴くまでにもずいぶんと手間をかけたものだ。
「FMステーション」のカセットレーベルで揃えたローリング・ストーンズのアルバムたち
そう、俺たちの世代は音楽1つ聴くためだけでも、あの手この手で欲しい曲を録音し、
それを何度も何度も聴いてきた。その役割を果たしてくれたのがカセットテープだった。
振り返るとこの時期がいちばん、音楽に対して純粋であり、思い入れが深かったと思う。
今は便利すぎるよね、簡単に聴く事ができちゃうから思い入れだって薄いだろうし、
消費のための音楽ばかりになって、それにすぐ飽きちゃうからCDなんて売れるわけがない。
俺の元にはまだ数百本のカセットテープが残っている。
今はまだカセットデッキもあるから再生も可能だけど、例えその環境が無くなってしまっても、
これらのテープはずっと残しておくつもりだよ。