唐突ですが、オリジナル・ラブのアルバムを個人的にランキング付けしてみようと思います。上の写真の16枚を、2017年1月の気分で好きな純に並べます。そしてその中からさらに、俺が苦手とする曲を選ぼうと思います。なぜ苦手な曲かというと、好きな曲だけ選んでも面白くないでしょ？もちろん好きな曲も選びます。
対象は上の16枚で、ライヴ盤、ベスト盤等のコンピレーションとインディーズ盤も除きます。上の写真を見て1枚何かが足りないことに気がつく人もいると思いますが、そのことについても書きます。ちなみに、この思い付きはこちらの方のブログを見て真似しました。10年以上前のエントリーですけどね。
マイランキング＠オリジナル・ラヴ – Yondaful Days
■第1位『風の歌を聴け』（1994年）
やはりこれが一番ですね。俺がオリジナル・ラブにはまったのもこのアルバムと”Sunny Side Of Original Love” がきっかけだったし、それまで邦楽になんて興味が無かった俺を変えた1枚ですからね。当時の思い出を前に書いているのでそちらを見ていただきたいです。
さて、オススメの曲はやはり「The Rover」ですかね。冒頭の「たとえば朝の一杯の水で調子を取り戻す」って歌詞だけでアルバム全体の世界観とクオリティを確信できるわけですから。
そして、苦手な曲はこのアルバムには無いのですが、敢えて挙げるなら「フィエスタ」。いえ、このアルバムバージョンは完璧なのですが、ライヴで客に合唱させちゃったりするところがちょっと・・・。この曲は血管が激しく脈打つ熱い曲であるべきだと思っているので、田島の熱いヴォーカルだけで通して欲しいのです。そういう意味で、このアレンジ以外はすべて苦手ということにしておきます。
■第2位『ビッグクランチ』（2000年）
このアルバムは田島貴男の「狂気」がみなぎっていると思う。『イレブン・グラフィティ』、『L』、『XL』と試行錯誤を重ねてきた集大成は田島にとってのオルタナティヴ・ロック。普段の田島は「ポップス」と言うが、この時だけは「ロック」と言ってて、それが当時の俺の気分にも合致していたのでこの位置にくる。そしてコンセプト・アルバムっぽい展開はビートルズの『サージェント・ペパーズ』みたいな展開だからであり、レコードのA面B面を意識した作りも良い。
オススメの曲は「女を捜せ」、「液状チョコレート」。
苦手な曲はこのアルバムも無いんだけど、「殺し」がアルバムの流れを邪魔している感があってしょうがない。
■第3位『ラヴァーマン』（2015年）
正直、オリジナル・ラブに上記2枚に並ぶような傑作が出てくるのは難しいかなと思っていたのに、2015年にこんな良いアルバムを聴けるとは思わなかった。田島にごめんなさいと言いたいところです。このアルバムも『白熱』と『エレクトリック・セクシー』を経て2010年代の田島の集大成という感じがして、どことなくここへ至る過程が『ビッグクランチ』に通じるものがあるけど、やはりここは狂気を含んだ『ビッグクランチ』のほうが上に来ちゃいました。
オススメの曲は「ラヴァーマン」、「クレイジアバウチュ」で、仮想A面B面のトップですね。
苦手なのは「サンシャイン日本海」、やはり田島が「歌う」詞ではないかなと。
■第4位『Desire』（1996年）
一時期、俺はこの『Desire』を『風の歌を聴け』以上のアルバムと主張していた時がありました。いつまでも初期のイメージを期待している人たちがこのアルバムとか『イレブン・グラフィティ』に対して明らかに戸惑い、受け入れがたいコメントをしているのをネット上で見て、田島は同じ場所に立ち止まるようなことはしないんだよって、知ったような気分でいたのです。昔、個人サイトでオリジナル・ラブのサイトを作っていたことがあるのですが、その中では『Desire』を最高傑作だと言い切ってました。
オススメの曲は「黒猫」、「日曜日のルンバ」。
苦手な曲は「ガンボ・チャンプルー・ヌードル」。三線でいいのかな、あの手の音がロックに入るのがどうも苦手でね。
■第5位『LOVE! LOVE! & LOVE!』（1991年）
これは単純にメジャー・デビュー・アルバムが2枚組ってところが凄いと思っている。そして後でわかることなんだけど、インディーズ盤の”ORIGINAL LOVE”とは音楽性もまったく違うし、『結晶』や『EYES』では特に思わないけど、このアルバムをリアルタイムで経験したかったと今でも思います。23歳の俺じゃきっと聴く耳持たなかっただろうけど。
オススメ曲は「Sweat And Sugar Night」、「Love Vista」、「Love Song」など
苦手な曲は、このアルバムも無いんだけど、敢えて「Giant Love」。「ジャイアンラブ」って聴こえて、いつもドラえもんのジャイアンが思い浮かんじゃうので。
今回はここまで、6位から10位を次回挙げます。
