アメリカン・ハードコアの代表的バンド、Black Flag。メンバーの入れ替えが非常に激しく、ヴォーカリストだけでも4人はいる。そのどの時期もすごくカッコイイのだけど、アルバムが出るようになったのはヘンリー・ロリンズが加入してから。1stの”Damaged”はUSハードコアシーンに残る名盤だけど、俺は事あるごとに2枚目の”My War”を聴く。
Black Flag / My War
01. My War
02. Can’t Decide
03. Beat My Head Against The Wall
04. I Love You
05. Forever Time
06. The Swinging Man
07. Nothing Left Inside
08. Three Nights
09. Scream
「事あるごと」というのは、「頭にきたとき」のこと。怒りに任せてこのアルバム、特にタイトル曲を聴くとすごく気持ちが良い。気が荒くなるし、凹みそうなときはこのぐらいの曲で気分を高揚させたくなる。
しかし、実を言うと俺がBlack Flagを聴いたのはここ数年の話。まったくの中年になってからで、このアルバムを10代で聴かなかったことを今ではものすごく後悔している。いや、その頃はこのバンド自体知らなかったわけだけど。
「おまえは俺の友達だと言うが、お前はあいつらの仲間だ」とタイトル曲ではしきりに歌っている。こんなのを10代で聴いていたら、まちがいなく俺はその通りに思っていただろうし、周りを全員敵視していたに違いない。恐るべき中二病だが。
ヘンリー・ロリンズのシャウトが生々しくて、おっさんになった今でも怒れる気持ちが湧いて来るんだよな。オールド・ミュージシャンを聞いて日和ってばかりもいられねえんだよ。そんなんで老け込むなんてやってられねえだろ?だから時にはこういうのも必要だ。
アルバム全体はハードコアというよりも、ブラック・サバスのような重くてドロドロしたヘヴィ・メタルに近いものがある。特に後半の3曲がね。
コメント
同意です。中年になっても大人しい音楽よりBlack Flagを聴いてるような中年でいたいものです。