CDショップへ行って最初に見る場所は旧譜の再発コーナー。こんなのが出るんだ!ついに出たのか。そんな風に思いながら、意外性のある再発に驚いたりしてきた。だけど最近はそういう驚きも無い。
大体出尽くしたというのも理由だと思うが、最近は旧譜の再発と言っても
SHM-CDでの再発
こればかりでウンザリしている。過去に何度もリリースされている定番のアルバムとかばかりだし、再発コーナーでSHMばかり見ても何の魅力も湧かない。そのせいか、以前よりもCDショップに立ち寄ることが減った。むしろ最近はレコファンなどで中古盤を漁るほうが多い。
今まで書いてきた記事から分かる、俺のSHM-CDへの関心度。
2008/05/26 – SHM-CD とCDを聴きくらべる良い機会だ
もっと前からSHM-CDという名称は知っていたが、それがどんなものかを比べられるCDが出ていたので飛びついてみた。この時はCDプレーヤーで再生可能な新しいメディアなら・・・と普通に受け入れていた。
2008/06/01 – SHM-CDとCDを聴き比べてみたよ
上の記事で書いたCDを購入して聴き比べをした結果を書いた。コンピとしては良いとか言ってるが、結局通常のCDとの違いなんてほとんど(9割方)分からなかった。それで醒めた。(記事削除してます)
2008/09/20 – SHM-CDを称える記事にはウンザリ
特に「レコード・コレクターズ」だが、特集などに便乗して、SHM-CDを絶賛している記事が目立つようになり、レコード会社に「頼まれている感」が強いなと感じた。否定的な表現が一切無いことにも胡散臭さを覚えた。結果、ウンザリと思ったわけだ。
2008/11/16 – リマスターが先、そもそもSHM-CD いらない!
これはもうこの記事のまんまです。
2008/12/12 – ユニバーサルとビクターの人に読んで欲しい
そんなにSHM-CD を押すなら、すべての盤をSHMで出せばいいと思う。ちゃんと『メタル・マシーン・ミュージック』もリリースして、レココレでも記事を書いて欲しいものだ。「全体的にノイズがクリアになり、ザラザラした感じが丸みを帯びているように聞こえる。音の透明度も高くなってこれはぜひともSHM-CDで聴いて欲しい」と。なんだよ!クリアなノイズって。
だけど、中には音が良くなったと感じる人もたくさんいる訳で、その人たちの意見を否定はしませんが、『ザ・ナイトフライ』のように同じマスターでCDの素材を変えただけってのはつまり、昔のカセットテープで言えば、ノーマルポジションのテープとメタルポジションのテープ、これらにそれぞれ録音したのと同じようなものですよ。
現に俺はスティーリー・ダンの『エイジャ』の旧マスターのCDをノーマルとメタルのテープに録音して聴いたことがあるけど、メタルテープというだけで音の広がり方が違ったのを思い出した。つまりはそういうことか。昔は、今も演歌ではあるけど、レコードのほかにはミュージックテープなんてのも発売されていた。
ミュージックテープは大概はノーマル・ポジションだった。もしこれにメタル・ポジション版があれば、今のCDとSHM-CD みたいなもんだなと。そんな風に考えたら、とりあえずSHM-CDを納得することができた。
でも買わないけどね、SHM-CDは。輸入盤とかで通常のCDがあれば迷わずそっちに行くよ。