2024年はほとんどCDを買わなくなってしまった。そんな中で入手した「旧譜」を紹介しておこうかと思う。
プロジェクトXというバンド、これはSide By Side、Gorilla Biscuits、Youth Of Today、そしてJudgeといったバンドのメンバーたちが一時的に集まって結成されたものらしい。タイトルの『Straight Edge Revenge』にもあるように、ストレート・エッジの精神を継承しているようだ。
ストレート・エッジとは、80年代初頭のUSハードコア・シーンで始まったもので、フガジ(Fugazi)のイアン・マッケイが当時在籍していたティーン・アイドルズ(Teen Idles)のメンバーが全員未成年だったため、ライブハウスでの演奏を拒否られた。その妥協案として、店がバンドにアルコールを出さないためにメンバーの手の甲にバツ印を描いたのが始まりとされている。
その後、イアン・マッケイの発案で未成年がライヴハウスやクラブに入る際は、同じように手の甲にバツ印を描くとして、店側もそれを受け入れたことにより、手の甲のバツ印はアルコールやドラッグに反対を意志するものとして定着。
さらにはイアン・マッケイがマイナー・スレット(Minor Threat)を結成し、その中の”Out Of Step”という曲の中で「ドラッグをしない、酒を飲まない、快楽のためのセックスをしない」と歌ったことで、ストレート・エッジという思想になっていった。
そんなストレート・エッジの精神を再びということで、プロジェクトXが結成され、この『Straight Edge Revenge』は最初は「Schism」というファンジンの付録として5曲入りの7インチEPがリリース。そして後にライヴ音源を1曲追加した6曲入りCDとしてリリースされたということ。なお、これが唯一の作品のよう。
俺が持っているのは1994年にLost&Foundというレーベルから再発されたもの。6曲入っていて、トータル9分という短さ。USハードコア。
- Straight Edge Revenge
- Shutdown
- Cross Me
- Dance Floor Justice
- Where It Ends
- Live at The Anthrax
ほぼ1分台の曲、3曲目にいたっては「9秒」!6曲目のライヴ音源は2分半程度で4曲目と3曲目をやっている。このバンド自体は一時的なものなので、ライヴも数回しかやっていないようだ。
ファンジンについていたオリジナルの7インチEPはいまじゃ結構な高額で取引されているらしい。俺がなぜこのバンドを知ったのかというと、実は覚えていない。恐らくだけど、以前書いた『Flex Your Head』がきっかけだったのではと思う。Teen Idlesから始まるし。
CD自体はメルカリで入手しました。譲ってくれた方ありがとうございます。