普段、レコード・ストア・デイ(以下、RSD)に出品されるアイテムはチェックするだけでほとんど買うことがない。買ったことがあるのはデヴィッド・ボウイのライヴ盤2種類とプリンスのカセットテープぐらい。
そんな中、今年のRSDにはスティーリー・ダンの2000年代の2作、『トゥー・アゲインスト・ネイチャー(”Two Against Nature”)』 と『エヴリシング・マスト・ゴー(”Everything Must Go”)』がアナログでリリースされると、タワレコのツイートで知った。しかもリリース前日にだ。
俺、前者のアルバムはリリース当時にたまたまアナログも見つけて購入していたので持っていたんだけど、後者の『エヴリシング・マスト・ゴー』はリリースされた2003年当時にアナログも出ていたんだけど、HMVで5000~6000円近い価格で買う気になれなくてスルーしたんだよね。
2021年のある日、ディスクユニオンで中古レコードを漁っていたら『トゥー・アゲインスト・ネイチャー』が出てきて、ついている値段がなんと38000円!これは後者のアルバムの中古もそのぐらいついちゃうだろうから、手に入ることはないんだろうなと思ってたのですよ。
なのに、RSDで出るって知ったのが前日とは・・・。RSDのアイテムなんて予約注文の段階で売り切れになっちゃうようなものじゃないですか。だからもう時すでに遅しと思って最初から諦めましたよ。
そして当日、この日は山に出かけていたので帰りの電車の中で何気にタワレコのサイトをみたら、普通に通販で取り扱っているじゃないですか。お、まだあると思って『エヴリシング・マスト・ゴー』を速攻注文。で、写真の通り、2000年以降のアルバムがアナログで揃いましたとさ。
2000年以降のスティーリー・ダン、それこそ最初は受け入れられてたけど、アルバムはと言うとそれほどでもないような印象を受ける。もちろん評価は高いと思うが、多くのおっさんたちがイメージするのは、ラリー・カールトンやスティーヴ・ガッドなんかの一流ミュージシャンが参加しているような『エイジャ』とか『ガウチョ』、はたまたフェイゲンの『ザ・ナイトフライ』みたいなものであって、特にツアーの固定メンバーで作られた『エヴリシング・マスト・ゴー』については辛辣な意見もたまに見かける。
俺は『ガウチョ』、『幻想の摩天楼』に次いで『エイジャ』か『エヴリシング・マスト・ゴー』かってぐらい好きなアルバムなので、今回のLP再発はとても嬉しい。『トゥー・アゲインスト・ネイチャー』はなぜか2枚組のうちの3面を使って3曲ずつが収録されたものらしい。俺が持っているのはA面5曲B面4曲なので、これはオリジナル盤のほうがいいかなって気がする。
そういえば2015年にこの2枚の事を中心に書いた記事があるんだけど、いまも思いは変わらないね。
おまけ、SpotifyでSDのプレイリストを作っているので、良かったら聴いてください。