left: Donald Fagen / The Nightfly Live
right: Steely Dan / Northeast Corridor: Steely Dan Live!
スティーリー・ダンとドナルド・フェイゲンのライヴ盤。もう繰り返し何度も聴いている。特にSD名義によるアルバムを待ち焦がれていただけに嬉しさも半端ない(一方で、フェイゲンの口からSDの新しいスタジオ・アルバムは出ないと言われたことは残念だが)。
この2種類のライヴ・アルバム、どちらも2019年 “Sweet” ツアーの中で録音されたもので、『エイジャ』や『ガウチョ』といったアルバム全曲を披露したりしたなかで、フェイゲンのソロ『ナイトフライ』も通して行われたりしたそうだ。
Northeast Corridor: Steely Dan Live!
- Black Cow
- Kid Charlemagne
- Rikki Don’t Lose That Number
- Hey Nineteen
- Any Major Dude Will Tell You
- Glamour Profession
- Things I Miss the Most
- Aja
- Peg
- Bodhisattva
- Reelin’ in the Years
- A Man Ain’t Supposed to Cry
スティーリー・ダン・バンドは人の入れ替えが少しはあったものの、かれこれ20年ぐらいはこの布陣でツアーをしているだけあって安定の演奏。そしてやっと「いまの」スティーリー・ダンを公式に聴けるというだけで俺にとっては満足の行くライヴ・アルバム。
欲を言うならCD2枚組にしてひとつのショウを再現して欲しかったぐらいだろうか。”Kid Charlemagne” や”Peg” でのジョン・へリントンのギター・ソロも堪能できるし、”Glamour Profession” や”Things I Miss The Most”といった、前のライヴ・アルバムでは聴けない曲も入っているのも嬉しい。
The Nightfly Live
- I.G.Y.
- Green Flower Street
- Ruby Baby
- Maxine
- New Frontier
- The Nightfly
- The Goodbye Look
- Walk Between Raindrops
こちらは、ドナルド・フェイゲン名義でリリースされているが、実際は “Sweet”ツアーの中で披露され、バックはスティーリー・ダン・バンドなので、実質スティーリー・ダンと言ってもいいだろう。それでもフェイゲンの名義でリリースしているというのは、やはり”The Nightfly”ってアルバムは彼にとっても特別なものなんだろうと思ってしまう。
俺はこのライヴ・アルバムをとても気に入ってしまって、日に2回は聴いている。恐らくいまであればオリジナルの『ナイトフライ』よりもこちらのライヴ盤のほうが好きだと思う。
オリジナル・アルバムには無い女性コーラスが加わっているのがポイントだろうか。”Maxine” なんてフェイゲンのヴォーカルはほとんど無いし。キーが若干下がっていると思うけど、違和感はない。
正直、もう望めないとは思うんだけど、スティーリー・ダンで来日してくれないかな。新しいスタジオ・アルバムがないと知ったいま、このぐらいは期待させてほしいよなぁ。この2枚のライヴ・アルバムを聴いてその日が実現することを祈りたいね。