今日は iPod に”Paul’s Boutique” を入れて聴いた。24ビットデジタルマスタリングの効果がちょっとだけ分かったけど、あまりその辺はこだわっていない。いいアルバムだよ。
01. To All the Girls
02. Shake Your Rump
03. Johnny Ryall
04. Egg Man
05. High Plains Drifter
06. The Sounds of Science
07. 3-Minute Rule
08. Hey Ladies
09. 5-Piece Chicken Dinner
10. Looking Down the Barrel of a Gun
11. Car Thief
12. What Comes Around
13. Shadrach
14. Ask for Janice
15. 59 Chrystie Street
16. Get on the Mic
17. Stop That Train
18. A Year and a Day
19. Hello Brooklyn
20. Dropping Names
21. Lay It on Me
22. Mike on the Mic
23. A.W.O.L.
ファーストの『ライセンス・トゥ・イル』のバカバカしさ(もちろんこれは褒め言葉)を期待して最初に聴いたときはあまりにも「真面目」なヒップホップで逆にガッカリ。だけど今では最も繰り返し聴いているビースティ・ボーイズのアルバムがこれ。
英語版ウィキペディアによると『ポールズ・ブティック』で使用されているサンプリングは105曲にものぼるそうだ。
ロックからヒップホップ、映画音楽やらラジオの音まであらゆるものが詰め込まれていて、ラップで何を言ってるのかがわからない代わりに音を楽しんでいる向きはあるけどね。
ピンク・フロイドの曲も使われていて(計3曲)、そのうちの1つはなんとなく気づいていたけど他の2曲が聴き取れない。っていうか、”Breathe” のどの部分を使ってるんだよ(19曲目)。
レッド・ツェッペリンも”Moby Dick”(12曲目)とか、”Good Times Bad Times”(2曲目)なんてのが使われているけど、やっぱり痛快なのはビートルズをサンプリングしているところ。6曲目なんだけど、この曲の中で”When I’m Sixty-Four”、”Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band”、”Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band (Reprise)”、”The End”の4曲をふんだんに使っていて、これには当然EMIが怒って訴訟をおこしたのかな?
だけどそれに対するマイクDのコメントが最高。「ビートルズに訴えられるなんて、これ以上クールなことあるか?」まったくだ!逆に名誉だな。
今はサンプリングをするにも使用料が莫大にかかるようで、こんなにやたらとサンプリングしまくっているアルバムには出会わない。こういうところもヒップホップを聴くうえでの楽しみだったのにね。
それもこれも狭量なギルバート・オサリバンのせいだ!「アローン・アゲイン」をサンプリングしたビズ・マーキーを訴えて勝訴。これ以来、サンプリングの使用には代価を払うべきという風潮になったとか。
サンプリングされた曲を聴いて原曲に興味を持つ奴だっていっぱいいると思うんだけど。まあ、俺は音楽を作る人じゃないからこんなことが言えるんだけど、作る側からすればそうも言ってられないか。