RUN-D.M.C. の「Raising Hell」を久々に聴いた

Run DMC / Raising Hell

昨年12月ぐらいから、俺の音楽嗜好が再びヒップホップになってきている。と言っても、最近のを聴いているわけではなく、20歳前後に聴いていたものを聴きなおしているような感じ。そんな中、今日タワレコでたまたま見かけたので買ってきたのがRUN-D.M.C. の1986年リリースの”Raising Hell”。

高校生だった俺にはかなり衝撃的だった1枚。エアロスミスの「ウォーク・ディス・ウェイ」をカバーして大ヒットしたが、何よりもラップとサンプリングという手法には驚きだったし、楽器なんか無くてもここまで優れた音楽が作れるんだと、若かった俺はエキサイトしていたものだ。

間違いなくラップはこの先の音楽を変える!とまで思った。たった1枚、これを聴いただけで。ただし、その確信は3年後、パブリック・エナミーを聴いてだったけど。

当然の話だが、ラップ(ヒップホップ)は「言葉」ありきのものだと思う。だから言葉にも目を通しておいて、彼らが何を言っているのかを理解する必要があるのだが、日本人の俺にはなかなか難しいものがある。大抵のラップ・アルバムには歌詞(リリック)がなく、大まかな情報を元に雰囲気を感じ取るのが精一杯。特にラップ黎明期だった80年代後半なんてなおさらそう。日本語訳を求めるほうが無理っぽかった。

でもそんなことはどうでも良かった。ロックなんかよりもカッコいいじゃんって思ったよ。初めて聴いたとき、まるで言葉がスピーカーから突き破って出てくるんじゃないかと思うような激しさを感じたが、約20年ぶりに聴いた今も同じように思う。

ちなみに「ウォーク・ディス・ウェイ」のビデオにはエアロスミスのスティーヴン・タイラーとジョー・ペリーも参加しているが、当時のエアロスミスは最も低迷していた時期で、この曲のヒットがあってまた浮上できたんじゃなかったっけ?俺にとっては過去のバンドだった、その頃は。

Run DMC / Raising Hell
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