今年一発目のライヴは台湾のバンド、サンセット・ローラーコースター(以下「落日飛車」と記載)だ。結論から言って今年のライヴ初めとしてはサイコー過ぎた!
2017年最初の方で彼らの存在を知って、その年に2度ほどライヴを観て以来3回目。当時はまだ小さめのライヴハウスでホールのスペースもそれなりに空いていたような状況だったが、それから2年半でバンドの知名度もかなり上がってきた。何せ渋谷クアトロでワンマンだぜ、しかも完売だって!
まずはセットリスト
- Welcome to
- Vanilla
- Villa
- Almost Mature
- Burgundy Red
- Greedy
- Summum Bonum
- New Drug
- Angel Disco Love
- 10-Year Taipei
- Bomb of Love
- No Man’s Land
- Travel Agency
- Cool of Lullaby
- Slow
- Oriental
- My Jinji
アンコール - I Know You Know I Love You
- 我是一隻魚 (I’m a Fish)
始まりはやはり組曲風な “Welcome to Vanilla Villa”(3曲とカウントするのが正しい)で、その後の “Almost Mature” ではレコードにはない演奏が付け足されてそのま “Burgundy Red” へ流れ込むところがまず個人的に最初のピーク。
そして次のハイライトが1stアルバムの “Bomb of Love” と “No Man’s Land” の2曲。特に後者はかつてはオルタナティブでパンクなバンドだったことを彷彿とさせるキレた演奏で大いに盛り上がった。
本編最後は “My Jinji” でやはりこの曲はいつ何度聴いても良い。そもそも彼ら、特にギター&ヴォーカルの國國はEP “Jinji Kikko” には並々ならぬ思い入れがあるんじゃないかと思った。2011年にデビューしたもののアルバムをリリースしてすぐに活動が止まってしまい、再編に5年を費やしてリリースしたのが “Jinji Kikko” で、明らかに音楽も変わっている。わずか3曲しか入っていないが、渾身の1枚だと思うし、バンドの最重要作品であることには違いない。
他、シャムキャッツの “Travel Agency” や、最新の配信曲である “我是一隻魚 (I’m a Fish)” (この曲は誰かのカバーらしい)もやって、1時間半のライヴが終わった。2020年は始まったばかりだが、今年最高のライヴなんじゃないかって思った。もっと見たいし、ライヴ音源またはDVDとか出してもらいたいぐらいだ。何度でも聴きたい、そう思えるバンドはなかなかいないが、落日飛車は格別だ。
俺のiTunes では “Jinji Kikko” の3曲が最も再生回数が多い。