これ、ダリル・ホール&ジョン・オーツの『赤い断層(Along The Red Ledge)』のLPなんですけどね。これもディスクユニオンで100円で手に入れたやつなんですよ。
まあ、それは置いといてですね。見てもらいたいのは写真のRCAのロゴの横なんですよ。黒く塗りつぶされているのだけど、最初すぐには気が付かなかったんですよね。そういうデザインなのかと。でも途中であれ?ってなって、黒い部分をよく見てみたんですよ。
わかりますか?そう、ビクターでお馴染の犬と蓄音機のロゴなんですよ。His Master’s Voice ってやつね。RCAはもともとはビクターで、70年代半ばにはRVC、80年代にはBMGと変わっていったんだよね。
それでこれが何で塗りつぶされているのかと疑問に思ったのです。ミスプリントなのかとか、前の所有者がわざと塗りつぶしたのかとか。一応、このアルバムタイトルで画像検索をかけると、他にも数枚塗りつぶされている写真がでてきたので、前の所有者が塗りつぶしたものではなさそうだ。
じゃあ、なんでだろうか・・・・?
一応、俺の推測で言うと、このLPは輸入盤なんだけど「カット盤」だったんですよ。カット盤、知ってますか?アメリカ人は在庫処分でレコードを安売りする際になぜかレコードジャケットに切り込みを入れちゃうんですよ。なんてもったいないことをするのか。
ちょっと分かりづらいけど、左上の白っぽく見える部分、ここに切り込みが入っているんですよ。きっと6ドルとか7ドルぐらいで投げ売りされたんでしょうね。で、俺はこのカット盤がビクターロゴの塗りつぶしと関係あるのかなと思ったのです。
安売りでカットするついでに、ロゴも消しちゃえと。要はジャケットだけじゃなくてレコード自体にも安売りとなる何かをしておこうと。さすがにレコードに切り込みを入れるわけにはいかないので、じゃあロゴを消そうかってね。
事実はどうかわからないけど、なんとなくそんな感じがしたんですよね。誰かご存知の方がいたらぜひとも教えてください。