サブスクリプションで音楽を聴くことの懸念

Spotify、とても便利ですね。いま、俺の音楽の聴きかたは2通りある。

  • 持っているCDをインポートし、PC上やiPodで聴く
  • Spotifyで自分がCDで所有していないものを聴く

このうち後者、いわゆるサブスクリプションについてはかつては否定的だったのだが、今ではすっかり肯定している。

しかし、最近ある懸念が出てきた。
それはピエール瀧の逮捕により、Spotifyで電気グルーヴの作品が聴けなくなったことだ。

皆さんもご存じだと思うが、現在電気グルーヴのアルバムはCDショップからは引き上げられ、サブスクリプションのサービスからも無くなっている。YouTubeに上がっていた公式のものも無い。

俺はSpotifyに月額を支払っているわけだが、その対価としてSpotifyが提供する音楽を無数に聴くことができる。ところが今回のようなことが起こると、提供する側で音源を制限することができてしまう。

つまり、聴きたいものが自由に聴けなくなってしまうということであり、「こんな音楽は聴くべきではない」と提供側が判断したものは陽の目を見なくなるということだ。そんなコントロールをされるのは嫌だな。

これを「表現の自由」とか、そういう風に言うつもりはないが、でもそういう問題に発展してもおかしくはないと思う。いつかそういうことが起こるかもしれない。もしかしたらすでにそういうことが起こっているかもしれない。

そう思うと、やはり物理的にCDやLPやカセットで所有している方がいいのかなと思ったりする。幸いうちには電気グルーヴのアルバムが半分以上はあるので、とりあえずは不満はないけど、『Vitamin』をCDで持っていなかったから、いま聴きたくてしょうがない。これが言いたかったのかなもしかして。