Red Hot Chili Peppers / Blood Sugar Sex Magik
突然ですが、これらのアルバムの共通点わかりますか?
U2 / Achtung Baby
Nirvana / Nevermind
Metallica / Metallica(black album)
Guns ‘n Roses / Use Your Illusion I & II
これらと、写真のレッチリの”Blood Sugar Sex Magik”も含めて、全部1991年にリリースされたアルバムなのです。つまり今年で20年なのですよ。ビックリです、もうそんなに経つのかよって感じ。このアルバムたちを初めて聴いたのがついこの間のようだ。
この中で思い入れがあるのがレッチリのアルバム。前作”Mother’s Milk(母乳)”で初めて知って、嫌いなアルバムではなかったけど、でもまだどこか入りにくさがあった。ロックがファンクやヒップホップなんかを取り入れて「ミクスチャーロック」なんて言われていたころのことで、当時(88年ごろ?)のレッチリはまだ知る人ぞ知る的なバンドだったかな。キワモノっぽく思われていたし。
でもこのアルバムの1曲目”The Power of Equality”を初めて聴いたときはぶっ飛んだ。前作からの「ミクスチャー」さが完成されているとすぐに分かるような出来だったし、何よりも曲間なしで次から次へと鳴らされる曲のどれも良かった。
その1曲目で、アンソニー・キーディスはこんな風に歌っている。「俺たちには(カセット)テープがある、CDがある、パブリック・エナミーがある」と。90年代になった頃はまだ白人のロックと黒人のファンクやヒップホップとの結びつきはまだ珍しく、スラッシュ・メタルのアンスラックスと、ヒップ・ホップのパブリック・エナミーが一緒にツアーしたということが大きなニュースとなっていたような時期だった。
まだ「オルタナティヴ」なんて言葉は使われていなく、しかしロックの世界観も変わってきているなってのを俺たちは感じていた。この時期をリアルタイムで過ごせたのはとても良かった。
個人的には当時バイトしていた店の近くの路上Tシャツ販売のにーちゃんとこのアルバムの話で盛り上がったのが懐かしく思える。彼は今どうしているのかなぁ、名前すら知らなかったんだけどね。
久々に通して聴いてみたけど、思い入れ抜きでも全然古さを感じないね。レッチリの今がここで完成されていたのを改めて認識したよ。
コメント
レッチリいいですね。私はG.クリントンのおっかけで、彼がプロデュースした85年の2枚目フリーキースタイリーでレッチリに出会い、それ以来聴いています。この数年のものもとてもいいですね。
スゲー共感しましたよ、この記事。
ホントについこないだのような気がする・・・。
リアルタイムの洋楽から離れてた当時の俺、
コレも含めて“面白くなってきたな〜”と興奮しながら
また、いろいろ聴き始めてた時期です。
hiroumiさんが指摘してる”The Power of Equality”の歌詞は
“コレが今なんだな〜”と思わされました。
90年代で一枚って言ったらコレかもしれないです、俺。
コレって全然飽きないんですよね〜。不思議と。
コレとマシュー・スウィートの「ガールフレンド」
ジョン再脱退後のレッチリはどういうカンジになるのかな〜?
bingさん
ジョージ・クリントンがプロデュースしてたのは80年代でしたね。
記事内で言った「ミクスチャー」のさきがけって感じが、
まだ当時は異端でしたね。あの時代のもカッコイイです。
でも今CDもってなくて久しく聴いていないなぁ・・・・。
LA MOSCAさん
“The Power of Equality”の歌詞は80年代に歌ってたら
まだ「早すぎた」んじゃないかと思います。
90年代は様々な意味で面白かったですよね、ほんとに。