オリジナル・ラブのツアーパンフ

年末に大掃除して本なんかを整理してたらひょっこり出てきたのが、オリジナル・ラブの1999年の2つのツアー「Firewalking~焔歩」と「XXX(トリプルエックス)」の頃のツアーパンフが出てきた。ああ、かつてはこういうのも出していたんだよなというのと、俺買ってたんだということを思い出したわけです。

「Firewalking~焔歩」は1999年7月のツアーで、俺は7月6日のクラブチッタ川崎と7月17日の日比谷野音に観に行っている。写真左がその時のパンフレットで、恐らくクラブチッタで購入したものだと思う。

アルバムで言うと『L』と『ビッグクランチ』の間、『XL』やベスト・アルバム『変身』の頃だ。この時期のオリジナル・ラブはツアーのたびに曲のアレンジを変えてきていて、当時の俺のメモによると、「ブロンコ」だけでアルバム1枚作れるんじゃないかと、今となっては詳しくは覚えていないがそういう事だったんだよね。いまでも曲のアレンジをいろいろ変えてくるけど、1999年のオリジナル・ラブはとにかくぶっ飛んでいた。

さて、そんなツアーパンフの中身はこんな感じだ。

「Firewalking~焔歩」ツアーパンフ

「Firewalking~焔歩」ツアーパンフ

他にもツアーメンバーの写真や、ライターによるコラム等、46ページにもわたる結構豪華な本ですね。LPよりひとまわり小さい、10インチレコードぐらいのジャケサイズ(10インチレコードなんて見たことあるかな?)

そして1999年の12月に行われたのが「XXX」ツアーで、12月9日のクラブチッタ川崎と12月26日の赤坂ブリッツへ俺は行っている。木暮晋也がツアーに参加したのがこの時だったかな。『ビッグクランチ』が出る前の結構重要なツアーだったように記憶しているが、当時のメモにはクラブチッタについて「可もなく不可もなく」とか書いているし・・・。でも赤坂ブリッツのは最高だったんだよな。冒頭のアニメーションからの全身タイツの田島が「XXX」を描く映像が強烈だった。

オリジナル・ラブのツアーパンフ

こっちのパンフはかなりイミフな構成なんだよね、遊園地のこの乗り物に乗っている連続写真風なものが何ページかあるし。

オリジナル・ラブ

で、今回このパンフのことを書きたかったのはそこじゃなくて、この写真のことを言いたかったのですよ。そう「XXX」のツアーパンフにはソノシートが付いていたのです。久々に見るまですっかりそんなことを忘れていたんだよね。

ソノシートだけどA面が「ブロンコ」でB面が「The Slaughter of Seagulls」というタイトルの曲。「ブロンコ」はFirewalking~焔歩のツアーの時のライヴ音源で、ギターとドラムとスクラッチだけの編成によるものなんですよ!これがもうクソカッコいいのなんのって!こんなアレンジもしてたんだということを思い出させてくれました。だからメモに「ブロンコ」だけでアルバム1枚作れるんじゃないかと書いていたんだね。いやぁ、このツアーを知らない人に聴かせてあげられないのが残念。

「The Slaughter of Seagulls」はスクラッチとノイズにカモメの鳴き声が被さる曲というか、実験的な感じの、まあ田島の「歌」が聴きたい人には無用の曲ですよ。

もうね、「ブロンコ」がカッコ良すぎて何度もリピートしちゃったよ。そしてこのツアーパンフやソノシートについて書いている記事が見つからなかったので書いておきました。

因みにこの頃のオリジナル・ラブの様子を知りたかったら『XL』を聴けばいいんじゃないかと。特にライヴバージョンの「インソムニア」とかね。