昨日9/11はアメリカ同時多発テロ事件でもあったけど、2007年に亡くなったジョー・ザヴィヌルの3周忌でもあったわけだ。
マイルス・デイヴィスの『イン・ア・サイレント・ウェイ』参加後、ウェイン・ショーターと組んだウェザー・リポートがやはり有名だよね。俺はジャコ・パストリアスをきっかけにウェザーを聴くようになったけど、ザヴィヌルの操るシンセサイザーやキーボードの不思議な音色にも惹かれることが多々ある。
結局未だにジャコが参加しているアルバムしか持っていないんだけど、聴き始めの頃は最もキャッチーな”Heavy Weather”がとっつきやすかったが、今でも時々聴くのは”Mr. Gone”のほうが多いかな。
Weather Report / Mr. Gone
- The Pursuit of the Woman with the Feathered Hat
- River People
- Young and Fine
- The Elders
- Mr. Gone
- Punk Jazz
- Pinocchio
- And Then
1978年発表の8枚目のアルバム。前作”Heavy Weather”には「バードランド」っていうとても有名な曲が入っていて、バンドも一気に人気がでたようだ。そしてその後に出たこのアルバム、一聴すると「???」となるかもしれない。1曲目からザヴィヌルのシンセがうにょうにょ鳴っていて、変な展開の曲だから戸惑うんだよ。
2曲目はジャコの曲で、このベースのリフは後に何度も使われることに。白眉は3曲目。レコードではスティーヴ・ガッドがドラムで、加入したばかりのピーター・アースキンはハイハットしかたたかせてもらえず不満だったらしいけど、この曲で最も重要なパートなんだよね。
そして不協和音的な4曲目、これまたちょっと難解なタイトル曲と続いて、6曲目はジャコの曲、その名も「パンク・ジャズ」。このベースもぶっ飛んでてカッコいいね。そしてセッションをそのまま録音した7曲目、なぜかモーリス・ホワイトがヴォーカルをとっているラストの曲と、正直言ってバラバラなんだよね、このアルバム。
だからウェザー初心者にはオススメできないんだけど、ハマればとことん好きになれるのが”Mr. Gone”だと思ってる。しかもこのアルバムはウェザー・リポートのアルバムというよりも、ジョー・ザヴィヌルの頭の中を具現化したもののように思える。
あと10年ぐらい早く生まれて、この目で見たかったよなぁ。ウェザー・リポート。そんなことを思いながら、今日はこれを聴いてジョー・ザヴィヌルの命日を偲んでみたよ。
コメント
なくなる直前は、日本のファッション雑誌「Z」のモデルもやっていましたよね。
http://adliblog.livedoor.biz/archives/50800768.html
はたのむさん
そうそう!ありましたね「Z」。
彼が亡くなった時にmixiの日記ではこの雑誌のことを
書いた覚えがあります。
やはり若い人からはミュージシャンと思われず、
「ただのおじいちゃんかと思いました」なんて声もww