Roger Waters / Is This The Life We Really Want?
ロジャー・ウォーターズ、25年ぶりのスタジオ・アルバムだってさ!ってことは、その前は俺が苦手だった『死滅遊戯(Amused To Death)』ってことなのかい。それはもうずいぶんと前になるんだな。まあそれは置いといて。
今回、俺はこのアルバムを聴く以前に「ジェフ・ゴールドスミス日記」のジェフさんが書いたレビューを読んでしまっていてね。
俺も一聴した限りでは感想がほぼジェフさんと被っているので、今回はジェフさんのレビューに乗っかってみようと思う。引用しまくりんぐ。
ナイジェル・ゴッドリッチがプロデュースってことで、どんなかなーと思ったら、心臓と時計の音が聞こえてきて、『狂気』だよ!
俺も『狂気』の始まりと思ったよ!
ずっと聴いてくともうこれピンク・フロイドなのね。フロイドの頭脳が作ってんだから当たり前だけど。
ほんとこれ。俺はピンク・フロイド=ロジャー・ウォーターズだと思っているので、今回のアルバムではあからさまにフロイドっぽさを感じる仕掛けがまぶしてあって、まさにピンク・フロイドのアルバムじゃねえかと思っちゃったわけですよ。
で、で、で、アルバム全体のそこかしこに、フロイドから引用的なSE、フレーズもそれっぽいのがたくさん散りばめられてたり。これはわざとやってるんだろうけど。
ああ、先に俺が言ってしまったけど、そう、わざとやってるなこれって思った。4曲目なんて「吹けよ風、呼べよ嵐」と「ドッグス」を足して2で割ったようなタイプの曲だし、なんかどこかで聴いてるぞと思うフレーズが多い。だけど俺は『ザ・ファイナル・カット』のイメージがずっとついてまわってきた。
ロジャー抜きのフロイドが作った最後の作品『永遠(TOWA)』と合体したら、完全なるピンク・フロイドになるような気がするんだが…
そうそう、そんな感じはする。だけど『永遠(TOWA)』があんなだったから、ロジャーはそこは否定したかったんじゃないかと思ったりもしたのですよ。
歌モノ1曲以外、インスト・ナンバーばかりのアルバムで活動を締めくくったフロイドに対し、ロジャーと言えばやっぱし歌詞、主張なんだが!…歌詞訳詩を見てないのでなんとも言えん。
うむ、俺も輸入盤なので歌詞はまともに見ていない。いまCDからブックレットを取り出して歌詞を読んでみようと思ったけど、字が細かすぎてぼやける・・・うるせえ!
「キャビア」が出てくるのは聞えた。
俺も聞こえたw。2回目に聴いた時は「サブプライム・ローン」って言葉もキャビアの後で聞こえたよ。
現時点で俺は歌詞の内容を分かっていないのであった。
俺も分かっていないのであった。
以上、引用でした。
まだ2回しか聴いていないんだけど、前作『死滅遊戯(Amused To Death)』はジェフ・ベックが参加しているというのに、やたらと重い印象があって全部通して聴けなかったんだよね。だけどこのアルバムはフロイドっぽさもあって、アコースティック・ギターの響きもあることからとても聴きやすいと思うし、かなり好きだ。
ちょっとこれを機にもう一度『死滅遊戯(Amused To Death)』を聴いてみようかと思い始めているが、よくよく考えたら俺ロジャーのソロ・アルバムってどれもまともに聴いてないんだよな。