Caetano Veloso / Bicho
数あるカエターノ・ヴェローゾのアルバムの中でもよく聴くのがこのアルバム。1977年リリースの”Bicho(ビーショ)”。たぶん2番目ぐらいに買ったカエターノのアルバムだったと記憶する。
90年代終わりごろに2度目の来日をしたカエターノの「来日記念盤」をきっかけに聴き始めたんだけど、当時交流のあったサイトの人がブラジル音楽のことを書いていて、そこでいろいろ勉強させてもらったんだよね。その人から勧められた1枚がこのアルバムで、その理由が「1曲目がスティーリー・ダンみたいで良いですよ」と言われたんですよ。
当時俺は個人サイトでスティーリー・ダンのページを作っていて、サイト上での交流があったので彼は俺の好みを知って、そう言ってくれたのです。
01. Odara
02. Two Naira Fifty Kobo
03. Gente
04. Olha O Menino
05. Um índio
06. A Grande Borboleta
07. Tigresa
08. O Leãozinho
09. Alguém Cantando
1曲目とは”Odara”という曲で、AORな感じの曲調にホーンと女性コーラスが入っていて、スティーリー・ダンみたいというのは納得でした。だからと言ってこのアルバム全体がそういう感じなのかというと答えはNOで、それっぽいのは”Odara”1曲だと言ってもいいかも知れない。
このアルバムはカエターノがナイジェリアで開催された音楽祭に出演した際の経験がもとになっているようで、俺はよく分からんけど、ナイジェリアのジュジュという音楽が取り入れられているそうだ。確かにカエターノの他のアルバムとはまた違った雰囲気があって独特なものを感じる。でも正直に言うと最初はとっつきにくかった。
だから”Odara”がベスト盤的なものに入っていればいいんだけど、そういうのが無さそうなんだよね。あと俺が持っているこのCD、メイド・イン・ブラジルなんだけど、録音レベルが低くて音が小さいのが欠点。最近売っているのは「Remix」とか書かれているんだけどちょっと気になるよなぁ。
ついでに、結局単品では発売されていないこの時期のライヴ盤である”Bicho Baile Show”に入っている”Odara”はさらにカッコいいんだよね。